2015年10月8日木曜日

ニーズに合致した格安SIM向きSIMフリースマホを考えてみる

 キャリアから格安SIMに乗り換える場合、スマホを何にするかという大問題があります。正直、通話メインでの使用を考えているユーザにとって、余計なものにコストをかけたくはないというところがあって、スマホそのものはあまり魅力的な商品とは思えないでしょう。筆者も、時計をみたりするぐらいですかね。メールチェックも広い画面のPCで楽に済ませたいです。
 さて、そうなってくると基本動作がしっかりできるスマホということになりますが、コスト面ではキャリアのような割引がありませんので、コストをおさえたいところですが、おさえ過ぎるとトラブルなどで時間や手間を奪われてしまうというデメリットをこうむることになりかねません。トラブル回避を考えると、防水・防じん対応であることはおさえておきたいところです。また、通勤通学しているユーザですと、おサイフケータイも使えたら使いたいところです。SNS系アプリも快適に使いたいということになると、スペックはミドルレンジクラスになります。スマホに詳しくない場合、なるべくスペックが高いものの方がトラブルが少ないと思います。
 こうしたことを考えるとスマホのお値段は、3万円台前半になるようです。新製品のarrows M02が、まさにそれですね。RAM 2GB、ROM 16GBとスペックは充分です。防水・防じん対応のタフネスモデルで、おサイフケータイ(FeliCa)機能もあります。この3万円台というのは、1人の場合はいいのですが、家族3人でとかになると、かなりの負担になります。そういうことを考えると、格安SIM向けSIMフリースマホ1台の価格は、2万円台が妥当なような気がしています。これですと、家族3人で、7万前後で対応できますので、かなり楽になりますね。

マルチキャリア対応SIMフリースマホ arrows M02
それで、2万5千円ぐらいのSIMフリースマホで、防水・防じん対応を探してみるとないわけです。最近の海外製格安スマホは、カメラ性能をあげて付加価値をつけた3万円以上のものと、コストをできるだけおさえた(品質の低い)1万円台ものとに二極化しているようです。ここはマーケティングができていないというか、結局は海外製の格安スマホは、途上国向けがメインのものであって、国内ユーザのニーズとはそもそも合致しないものであるところから、ズレのある製品群なわけです。
 ここは格安SIM会社の方でも取り組んでもらいところです。キャリアの料金体系によっては、格安SIMユーザの拡大が立ち消えてしまうこともありますので、もう少し魅力ある端末の供給に力を入れていかないと、あまり良い結果にはならないと思いますね。安さだけではなく、サポートも充実させようという動向ですが、ユーザにとって魅力的に思える端末の安定供給の方が先だと思える状況だと思います。