2024年10月9日水曜日

かんたんスマホ3 をなかなか導入できないでいる理由

  かんたんスマホ3 は、6.1インチディスプレイの物理ボタンのあるシニア向けスマートフォンです。基本スペックは、SoC Dimensity 700、RAM 4GB、ROM 64GBで、おサイフケータイ対応、MIL規格に準拠したタフネススマホ、しかも泡タイプのハンドソープやボディソープでの丸洗い、アルコール除菌シートでの拭き取りができます。生体認証は顔認証のみで、アウトカメラは約1600万画素です。バッテリー容量は4500mAh。スペック的には、エントリークラスのスマホに物理ボタンがあるという印象です。

 販促系スマホ情報ですと、「普段使いには申し分ない」とかで、やり過ごすところですが、エントリークラスのスマホでもSoCを含めてROM 64GBは、少し古くなってきていて、ROM 128GBが普通になってきています。特に気をつけたいのは、5G通信対応のSoCは、それ以前のエントリークラスの4G通信のみの比較的古いSoCとは処理能力にひらきがあって、同じシニア向けスマホだからと、遅い「限界性能」の4G通信のみの機種をつかむことが一般的にあることが考えられます。いまだからいえることですが、SoCをコストダウン対象とした限界性能ですと、どうにもならないので機種変することになります。

 かんたんスマホ3 については、京セラ製端末の「JAPAN MADE」(公式サイト参照)ということで、品質管理を含め耐衝撃性能や泡タイプのハンディソープで丸洗いできるなど、総合的な評価が高いものになると思いますが、デザインはシニア向けスマホは、こんな感じだろう的な印象なので、なんの変哲もないAndroid スマホ枠におさまっているところがありますし、市場の反応もそれなりです。ここは、スマホの販路の大半がキャリアショップとなるので、製品価値よりも、利益のあがるものや売り上げに利用できる機種をすすめる傾向しかないので、逆にスマホが売れなくなっている要因でもありますね。

 かんたんスマホ3 については、スペックだけみると、同じ京セラ製端末のAndroid One S10 に近いですが、ピュアAndroid OSなので、おサイフケータイはありますが、特にユーザーにメリットがある製品コンセプトでもないので、大手3キャリアのバンドに対応している以外では、やはりRAM 4GB、ROM 64GBのスペックでは魅力にか欠けます。いまのAndroid OS の必要最低スペックが、RAM 6GB以上になっていますので、総務省の端末割引限度額におさめられるように省けるものは省くというのを徹底してやってますから、キャリアのエントリークラスのスマホはRAM 4GBなんだろうなと思っています。

 逆にキャリアが推進しているスマホでのポイントや決済などのセキュリティ強化をしている重めのアプリをストレスなく動作させるのに、キャリア版エントリークラススマホの仕様では、どうかなと思います。それ以前に矛盾しているというか、ユーザーにストレスや負担を求めるばかりの内容なので、音声通話やメールができれば、それでいいという自衛策が必要なのかもしれません。

 シニア向けのかんたんスマホ3 から、DIGNO BX2や同 SX3のビジネス向け機種に話をつなげるつもりでしたが、それは、またの機会にします。かんたんスマホ3 については、購入手続きページにまでひらきましたが、支払い方法を選択するボタンが表示されないという某ネット通販サイトだったので、少し考えてみようとなっています。もちろん、無駄骨を折られたので会員登録は解除しました。これは、個人的な理由にはなりますね。