2014年2月28日金曜日

 軽音楽というものが世間に広まったのは、そもそもラジオだったりテレビというメディアの音楽へのニーズから始まっている。あとは映画とか。つまり音楽そのものが単独のものとしての存在としてあるのではなく、ニーズにあった内容的に寄り添ったものであり、また、そういう内容のものが大衆に受けてきた。
 そうした環境中で音楽を聴いていると、音楽を消費していくことに何ら疑問をいだくこなく音楽自体(どう演奏しているのかとか、その背景とか)に興味を持つ機会さえ、あまり持てないで終わってしまうケースが多い。そもそも、音楽のルーツは儀式や祭事から始まり、日常的なものではなく現在のような商業ベースで軽音楽が供給されるというのは歴史的にみて、いたって最近の話である。