2015年4月1日水曜日

SIMロック解除の前夜に思うこと 格安SIMとは関係なさそうな気配はします

 総務省による「SIMロック解除の義務化」が5月にひかえている。これは、SIMロック解除がどの機種でも手数料を払えばできるようになるということなのか、それとも5月以降キャリアで販売するスマホがすべてSIMフリーになるのか調べてないので知るところではありません。
 このSIMロック解除というのは、これからのスマホは「SIMフリー」にしましょうということなのだろうが、これは主にキャリアユーザの今使っているスマホを海外でも使いたいというニーズに応えるものになっているようだ。国内の格安SIMのほとんどは、docomo Xi(LTE)とFOMA(3G)網を利用したものなので、SIMロック解除をしなくても使える仕様になっている。
 総務省が「SIMロック解除」を取り上げたのは、これで2回目になるそうで、前回はキャリア側が一部譲歩したというかたちになったと思える。この「SIMロック解除」について、メディアでは巷の変化をみてから報道しようとなっているらしく、あまり話題にあがらない。「SIMロック解除」で、端末の割引がきかなくなって高くなるという報道も見受けられるが、月々の利用料金は高いけれども端末料金は値引きされという今までの料金システムになれているユーザが数万円上乗せしてまでスマホを使いたいと思うのだろうか。ただでさえ、高額のハイスペック機が売れない状況になりつつあるという現状からも、キャリアでは対処法をとってくるだろうし、今後どういうことになるかは、キャリアの出かた次第ともいえなくもない。たぶん、キャリア側は、なるべく混乱が起きないように段階的な移行を考えていると思われる。予測できない状況を避けるためにも、その方がいいわけだ。
 docomo端末に格安SIMを使った場合には、テザリング機能が使えないのだけど、これはspモードを自動的にテザリングに回線を振りあてるというdocmo独自の仕様であって、SIMロックとは直接的に関係のないAPNの問題になる。そうなると今回の「SIMロック解除」は、誰の為にするのかということになってくるような気がするのだが、どうだろうか。