2024年11月に発売された人気機種 AQUOS sense9 をみていきましょう。モノラルスピーカーからステレオスピーカーになりましたが、その反面イヤホンジャックの廃止で、一部で支持を得られない仕様になっています。
SoCは、Snapdragon 7s Gen2 で、AnTuTu (V10)のベンチマークスコアでは、Snapdragon855(2018)とほぼ同等で、GPU性能は劣っているので、ゲームに向いているかといえば、そうでもないかもと言わざるを得ないスコア結果になっています。SoC処理能力は、Snapdragon 7+>7>7s となっていて過度の期待は禁物です。基本動作や普段使いでは、標準的なものを提供できる性能と考えておいていいかもしれません。
国内のスマホシェアでは、iPhoneにおされているので、「Androidスマホの普及機」として期待されているところです。AQUOS上位機種では、ライカとの協業でカメラに力を入れていて評価は別にして、カメラ性能が競合他社製品よりも優れているアピール効果もあり、AQUOS sense9のカメラ性能にも注目が集まっているようです。
デザイン面では、一般的にいってAQUOS R9 からAQUOS wish4までを同じようなデザインにしたことで、R9 の廉価版というイメージが強くなってしまい、AQUOS sense9 についてはイヤホンジャックの廃止で、機能面だけではなく見てわかるレベルでコストダウン版であることを示しているのが、どう評価されるかといったところですが、イヤホン派ではない層には関係のない話にはなりますね。そこはステレオスピーカーとのトレードオフになっているところです。
端末価格設定ですが、6万円台というところでは割高感もそんなにはないので、キャリアの対応バンド縛り有無に関係なく物価上昇の背景もありますし、普段使いの用途で、カメラ性能に不満がなければ「Androidスマホの普及機」として、iPhoneやAndroidスマホでもハイCP機を求めるユーザーにはほとんど訴求力がない製品かとは思いますが、競合他社のAndroidスマホも強くはないので、そう取り扱われるかと思います。