2019年2月11日月曜日

2015年3月発売のVAIO Phone VA-10Jはサブ機としてどうなのか?

 以前にも取り上げたことがある日本通信とVAIOの協業として発売されたVAIO Phone VA-10Jです。VAIOのロゴは入っていますが、実は台湾メーカーのODM製品であると言われています。どのような経緯でVA-10Jが発売されたのかは知りませんが、当時としては日本通信のSIMとセットで割高な価格設定になっていたと思います。スペックもSoCがSnapdragon 410 1.2GHz クアッドコアです。

 こちらはAmazonで販売されているものですが、某中古ショップでは、未使用品のVAIO Phone VA-10Jが8,980円でありました。たしか送料が648円からですからAmazonのものと同じぐらいになります。もともとの価格設定が高かったためにスペックのわりには高いという印象しかなかった機種ですが1万円を切るとなると手も出しやすくなっていると思います。とにかく当時のメディアにしても、ODM製だったので怒り心頭な論調がほとんどで価格も割高なことから、人気にはならなかった端末ですね。注目度があることから、もっと安くならないかなと思っていたユーザーも多くいたと思いますが、OSがAndroid 5.0どまりということもあっていまでは保守用にもちょっと無理がある機種になっているのが実情かと思います。レビューとかをみてもバッテリー持ちがよくないとかスピーカー配置がおかしいなどありました。ここ数年で飛躍とまではいかないもののかなり海外製の端末も品質をあげてきているので、一般的にいっても4年前の海外製ODMですと保守用の予備機としては向いていないと思えます。
 筆者は、SoCがVAIO Phone VA-10Jと同じSnapdragon 410のZenFone2 Laser ZE500KLとarrows M02などがありますので、スペックだけみてもVA-10Jを導入するメリットがなさそうです。Snapdragon 410はミドルレンジといわれていますが、体感的にもアプリの切り換えに時間がかかるなど、基本的な動作には問題ないですが、少し重いことをやらせると時間がかかってしまいますので、ゲームには向きません。デザイン面では本体背面がガラス仕上げのようです。
 SIMフリー端末なので、格安SIMも使えると思いますが、当初日本通信の限定販売だったためか、そちらの情報あまりないです。そういう点でも1万円前後で保守用の予備端末を検討するのであれば、セールで1万円以下になっているSIMフリー端末を導入したほうが実用的な選択ではないかと思います。メーカー保証についても調べていませんが、どこが担当なのかよくわからないです。
 Snapdragon 410の端末を数台所有している筆者の事情から、VAIO Phone VA-10Jは1万円近く値が下がっても、また現行製品のスペックを考えても割高と思えてしまうので、スピーカーの配置がよくないので音が小さいとか、2,500mAhのバッテリー容量が心許ないとか以前に、SoCがSnapdragon 410の端末を導入する理由がないということにしておきたいと思います。