2014年10月11日土曜日

総務省、来年SIMロック解除を義務化で、スマホはどうなる?

 来年4月から総務省の方針で、SIMロック解除を義務化となり、SIMロックをしていることが前提のスマホ価格が値上がりするという見通しになっている。SIMロックとは他社のSIMを使えないようにするロックで、ロックを解除すれば他社のSIMでもスマホが使えるというものだ。その場合、海外でも使えるグローバル機が他社のSIMに幅広く対応できることになる。
 SIMロック解除の方針には、前例があってスマホの価格(実質負担額)があがり、売れなくなったということで、そこら辺は対応してくると思われる。高額なハイスペック機を無理して購入するよりも、割り切ったコストカットを考えて格安スマホを使うという流れもでてきそうな気配だ。
 スマホ製品から見てみると、「ミドルレンジクラス」(中級クラス)と、呼ばれるエントリークラスよりも少し性能に余裕のあるモデルが主流となる可能性がある。だいたい、3万円台のものがそれにあたる。また最近、アジア市場で勢いがある中国製LTE対応スマホ(2万円前後)を話題にしていることが多くなってきた。国内市場では、通勤通学者が利用するFelicaを搭載しなければ販売台数が伸びないと予測されてきたが、「ミドルレンジクラス」に搭載されることは少なくユーザがどう判断するかも注目したいところ。
 ハイスペック機は各通信キャリアで、いくつかのメーカーが揃えているが、ミドルレンジやエントリークラスとなると手薄な商品構成ではないだろうか。すると、もっと安い携帯でもいいと判断するユーザもいるかもしれない。ただ、若い世代にはSNSは必需になっているようなので、SNS使用目的でミドルレンジに人気がでてくる可能性もある。この場合、サブ機としてのミドルレンジのスマホということも可能性としてはありえる。いわゆる「2台持ち」というやつである。
 国内ではユーザが多い人気のiPhoneには、iPhone6への反応をみると変化はみられないような気がするのだが、スマホに関してはNexusをみても国内でうけるデザインではないだけに値上がりとともにユーザ離れが起きることも考えておきたい。