2014年11月26日水曜日

通信コスト削減のための格安SIMとSIMフリー格安スマホの動き

 通信コストをおさえる為に格安SIMを使うというのは、月々の基本料金を下げられるという効果があります。いろいろみたところデータ通信(パケット通信)では、料金をおさえられますが音声通話については、通話料の安いIP電話を導入するという方法があります。しかし、IP電話は音声品質が劣りますので使うのに抵抗を感じてしまう利用者もいることでしょう。総合的にみると、主にデータ通信を利用するユーザ向けなのかもしれません。
 こうしたコスト削減を考えると、スマホ端末も安く求めたいと考えてしまいます。もともと、スマホ端末は、7万から10万近くする高額商品です。いま海外(主に発展国)で、中国製の比較的安いスマホが売れていて、国内でも技術基準適合証明(技適)を受けていない並行輸入品も売られているようです。ハイスペックなものに比べれば機能や性能は劣りますが、利用内容によってはそれでも良いと思えるのですが、品質面では難がありそうですね。筆者は、特にバッテリーの品質が気になります。また、安いだけあってというわけでもないですが、デザインや仕上がりが海外製でもありますので、ちょっと無理かなっと思ってしまうところがあります。
 格安SIMを使うSIMフリースマホには、用途を絞り込んだコストパフォーマンスに優れたものが求められる傾向が強いのですが、そうしたスマホを得意とするメーカーがないように思います。ただ、スペックダウンしたものでは、使用に耐えませんからね。こうした内容を踏まえた格安SIM向けの格安スマホが、ASUS ZenFone5だったと思います。格安SIM用のAPNプロファイルをプリセットしているところにも今までのものとは違うことを感じさせてくれます。
 大切な連絡をするツールとして信頼性が高いスマホを使いたいというニーズも強いわけですから、ただ安いからいいということでもないわけです。ここの兼ね合いがコスト重視派には、難しいところです。それに手にして使うもので身につけているようなものですから、見た目も重要ですよね。筆者は、ユニバーサルデザインが好みなのであまり尖がったものは好みません。
 話を戻しますと、国内メーカーでSIMフリースマホを販売しているというのをあまりみかけません。限定販売のものもありましたが、通常の販売はほとんどありません。こんな供給状況で格安SIMをどうやって使えばいいんだという素朴な疑問があります。通信キャリアのスマホはSIMロックがかかった言わば専用端末で、他社で使うことが出来ない仕様です。とくにdocomo端末には独自の仕様があって、テザリング機能が格安SIMでは使えませんし、アンテナピクトなどデータ通信のみ格安SIMですとバッテリーの消耗が激しいなどのトラブルが発生しやすいものなのです。こうした事情からSIMフリーの格安スマホは、ほとんど海外製のものばかりという状況なのです。