2014年11月13日木曜日

味も素っ気もないZenFone5がナゼ売れるのか?

 外観をみると、特に目にとまる特徴もない味も素っ気もないZenFone5なのだが、そこは戦略と見ていいだろう。売りはハイコストパフォーマンスだから、万人に受け入れられる無難なデザインにしたことは、むしろ賢い選択をしたと言える。
 さて、中身はAndroid 4.4 KitKatということで、筆者にとって、あまり魅力的なOSだと言えないものだ。いざ、ZenFone5を購入してもテザリングにしか使わないのではという思いがある。筆者は携帯電話ユーザでもあるからだ。アプリの開発は、他社に任せるという戦術は、不正アプリなどの横行で一般ユーザに対しては、すでに行き詰まっているのが現状だ。セキュリティに関心のないユーザがアプリをインストールして、個人情報漏えいのリスクに晒されている。そういう状況なので、あまり知られていないものを使うわけにもいかない。
 ZenFone5は、SIMフリースマホなので、格安SIMを使う場合、「LINE」の年齢認証ができず、ID検索ができないということで、これ専用にというわけでもないようだ。 また、海外でよくあるデュアルSIMタイプでもないので、海外では国内でのSIMを抜いて使わないといけない。使い勝手がよくない。
 これらのことを考えると、メーカー側が想定している販売台数には、たぶん届かないといえる。ZenFoneシリーズは海外ですでに販売されているもので、日本での販売を中心軸には置いていない販売不振ならNokiaの様に撤退することだろう。楽天モバイルが1000万契約を目指すと息巻いた発言をしているが、金融畑出身の三木谷氏らしい投資家向けのアピール発言であって、所詮docomo回線を借り受けたMVNO通信サービスでの話なのだから、利用者は常に流動的だし、これから借り受ける回線規模をどうするかみたいな具体的な話も決まっていない段階では絵空事というべき内容だろう。それに楽天モバイルのZenFone5は、ROM 8GBタイプで、16GBの半分しかない。デバイスに詳しい人なら、これを手にすることはないだろう。そもそも格安SIMとセット販売には向かいのないがZenFone5なのだ。
 筆者は、すでに次にでてくるハイコストパフォーマンスのLTE対応SIMフリースマホに関心を持っていった方がいいのではと考えている。なかなか難しいかもしれないが、国内メーカー例えば京セラとかシャープにSIMフリー端末をだし欲しいと思っている。イオン第4弾国産スマホ(富士通製)は、RAM 1GBになりそうなので、あまり触手は動かない。
 ということでZenFone5のSIMフリースマホでは天下をとったと言って良いだろう。ASUSで、次期機種をすでに製品化できる状態ならば期待してもいいだろう。