2015年6月22日月曜日

「格安スマホ」というコトバが指し示すものとは?

 マスコミで取り上げられるようになって知られるところとなった「格安スマホ」なんですが、この「格安」というのは、キャリアのスマホに比べて安いので「格安」となるのかと思います。考えてみれば、触れ込みでもあるわけです。現在、1万円以下のものから5万円以上するものもあります。いくらまでを「格安スマホ」というのか全然曖昧で、品質面から見ると安いけど「格安」とは言えない場合もあります。
 格安スマホが話題になる前は、docomo製のスマホで格安SIMを使うのがほとんどだったと思われます。キャリアでしか、スマホが買えない状況があって、格安SIMが用意した端末(スマホ)といえば、完成度の高くない発展国向けの安い中国製スマホでした。しかし、まだスマホを誰でも使うという状況ではなかったので、いまよりも割高感がある価格設定でした。去年の2014年には、2万円台のLTE対応のSIMフリースマホやその年の暮れに1万円のSIMフリースマホ(3G端末FLEAZ F4s)が発売され話題になりました。それまでは、格安スマホといっても、客観的にみると決して安くはなく、品質管理面からみて妥当な、ケースによっては粗悪(故障を含む)とも言えるものまであったかと思います。


2014年に発売されたFLEAZ F4sの後継機 FLEAZ F4s+ (3G端末)


Covia LTE対応 SIMフリー スマートフォン FLEAZ POP ( Android5.1 / 4inch WVGA / FDD LTE / microSIM / 1GB / 8GB ) CP-L42A  
 2015年9月頃に発売されたLTE対応FLEAZ POP 急速充電に対応している(急速用充電器が必要)。他、FREETEL からは priori3 LTE が12,800円(税別)で、11月に発売予定。

 今年2015年になって、国内メーカーもぞくぞくと格安スマホといわれるSIMロックフリーのスマートフォンを発売するようになって、正直に言うとやっと正常化というか健全になったように思います。というのも、docomoのスマホは格安SIMでは一部の機能が使えなかったり、不具合がでたりすることがあるので、格安SIM(MVNO)用のスマホが実は必要だったわけです。また、国内メーカーのスマホでは、防水・防じん機能がありますが、海外の格安スマホにはそれがなく、バッテリーなどの品質面で問題があるのではないかという不安を解消できないでいたので、国内メーカーのスマホがいくつか販売されるようになって、一般ユーザもやっと格安SIMが使える環境になってきたといったところです。
 「格安スマホ」は、そもそも価格に魅力があるものですから、必然的に「安かろう悪かろう」という面を持っています。また、中国製品というのは、技術面では模倣であったり、品質管理がかなり劣ってもいます。それとコストダウンのため作りが安っぽかったり、使いこなすのに工夫が必要だったりと、行き届いているものではりません。つまり、「格安スマホ」というのは、イメージが良くない製品だというのが一般が共有するイメージになります。
 しかし、国内メーカー製の「格安スマホ」が多く登場したことにより、「格安スマホ」は、ミドルレンジのSIMフリースマホを指して言うようになってきています。