2016年10月3日月曜日

SIMフリーマルチキャリア対応 arrows M02 VS arrows M03 値下がりしたらM02は買いなのか?

 2015年10月に発売されたarrows M02は、MIL規格(米国国防総省の調達基準)14項目に準拠したタフネス仕様のSIMフリースマホです。2016年7月に発売されたM02の後継機のM03も同じく14項目に準拠しています。どのような環境でも使用できると思っていいかと思います。auではKYOCERAの「TORQUE(トルク)」シリーズがタフネススマホですね。タフネススマホとしてはKYOCERAが先行していますが、arrowsシリーズも防水・防じん対応だけでなく耐衝撃や環境に強いものになります。
 このM02とM03は、どちらも5インチHDディスプレイ搭載で、SoCは同じクアルコム社のSnapdragon 410です。細かい仕様は異なりますが、基本性能はほぼ一緒と思えます。大きな機能上の違いは、M03はワンセグ搭載というところでしょうか。
富士通 arrows M02

 もし、M02がAndroid 6.0へのアップデートがあれば、製品寿命が伸びることもあって、筆者は型落ちでの値崩れに期待しています。そこで製品情報のまとめもかねて「M02 VS M03」というかたちでの比較をしていきたいと思います。ちなみにドコモのarrows Fitが同型モデルになります。Fitでも格安SIMは使えますが、ドコモ専用仕様ですのでテザリング機能やau VoLTEには対応してしません。SIMロックがかかっていますから、海外で現地のSIMカードを使うには、ドコモショップなどでSIMロック解除をしなくてはならなくなります。ここがSIMフリータイプと大きく違うところです。
 さて、M02とM03との違いは、ワンセグ以外にWi-Fiでは5GHz対応、バッテリー容量が少し大きい、microSDはM02が最大32GBまでに対し、最大200GBまでとなっています。また、液晶はM02が有機ELに対しM03はIPS液晶です。アウトカメラもM02の約810万画素に対してM03は約1310万画素になります。
富士通 arrows M03
  ワンセグ機能とmicroSD最大200GBまでというところにポイントがあると筆者は思いますが、もともとバッテリー容量が2,580mAh(M02は2,330mAh)しかないので、待ち受け以外でガンガン使うことは実用的ではないです。バッテリー切れになりますからね。RAM 2GB、ROM 16GBというところは同じなので、基本的な操作をメインにした仕様とも言えるでしょう。
 M02は発売されたから経っているので、有機ELが割れることがあるという情報がでていたり、動作は比較的速くはないなどの情報がでています。製品不良での有機EL割れにはメーカーで対応してもらうしかないですが、動作が速くないというのはSnapdragon 410のスマホをすでに使っていますが、もともとサクサク動作するほどの性能ではないですから、メモリ解放アプリなどで調整していく必要があります。
 価格については、個々の事情が反映されますのでなんとも言えませんが、格安スマホ(海外製SIMフリー機)の価格帯にかぶっているので、国内メーカーのSIMフリー機として、またAndroid 6.0にアップデートのアナウンスがあったら検討したいと思っています。筆者は、ドコモ回線とあわせてau回線の格安SIMを運用していますので、マルチキャリア対応のarrowsは必須アイテムになりそうです。それとこれには、卓上ホルダーが付いているので充電が楽にできます。