2016年10月2日日曜日

微妙な存在になってきた低価格路線の格安スマホ ZenFone2 Laser VS arp AS01M

 10月7日ZenFone3シリーズが発売されますが、価格が39,800円(税別)ということで、国内メーカー製のSIMフリースマホと比べても、あまりメリットがない価格帯に主戦場を移すということで、低価格路線の格安スマホをみていきましょう。

 ZenFone2 Laser(ZE500KL)は、2度の価格改定で、2万円前後になっていますが、国内メーカー富士通の前モデルarrows M02も中古市場では、2万円前後近くになっていますので、現時点で安くもないという状況になっています。SoCは、どちらもSnapdragon 410 1.2GHz クアッドコアです。ほ他の仕様もほぼ一緒ですが、防水を含めタフネス仕様とおサイフケータイ機能のarrows M02を選択することになりますね。
ZenFone2 Laserのメモリ解放時の画面 一気に力が抜ける
ZenFone2 Laserもなかなか良いところがあるのですが、上の画像にあるようにメモリ解放時の画面がちょっとあり得ないほどのイラストになっていて、げんなりします。全体的に国内ユーザーいは馴染まないユーザーインターフェイスのデザインです。ASUSはリサーチ不足だと言えます。
 また、ASUSの低価格デバイスはコストダウンの影響がダイレクトにでていると言えるほど、音質ですとか、ディスプレイ表示ですとか良くありません。実際に手にして、これは使えないと思わせるところがあります。筆者もあまり使っていません。




 今年に入って、NTTコムストアが、12,744円(税込)で販売しはじめたarp AS01Mです。SoCは、MediaTek MT6735P 1.0GHz クアッドコアのエントリーモデルで非力ですが、RAM 3GBというアドバンテージがあります。実際に使ってみるとゲーム以外での用途でしたら、ストレスもなく動作してくれるものでしたが、肝心のバッテリー持ちが弱く待ち受けとしては、1日ぐらいしか持たないので、毎日充電しないといけないという運用面での厳しさがあります。また、液晶ディスプレイの色合いが格安スマホにありがちなブルーがドギツかったりブルーライトカットアプリでの調整が必至となります。それと、回線への接続が数分かかるなど通信機能面でのデメリットがあります。Wi-Fiからの切り換えなど時間がかかりすぎて使い物になりません。回線につなぎっぱなしで使うとかになりますね。総合的にみて、データ通信メインのサブ機ぐらいにしかなりません。
 格安スマホを導入してみると、失敗したなと思うことの方が多いという事実から、かなりコストにシビアでなければ、選択する理由がないのではないかという結果になりました。SIMフリーの端末は種類が少ないですが、国内メーカーのものから選んだ方が幸せになれると思います。メーカーサポートだけを考えてみても理解できるところかと思います。
 ZenFone2 Laser VS arp AS01Mということで考えると、実用性ではバッテリー持ちが良いZenFone2 Laserに軍配が上がります。しかし、コストを考えるとバッテリー持ち、カメラ性能、液晶ディスプレイの色合い、SIMカードを入れての通信機能には期待しないというのであれば、arp AS01Mもありかなと思いますが、SoCのMediaTekのアプリが機密通信ログの読み取り権限がるのでセキュリティー面では、かなりリスキーだと思います。そういうことで、オススメとか到底出来ません。実際に午前4時ぐらいに必ず1度回線が切断します。なので電話帳などの個人情報は入力してません。