2023年6月8日木曜日

BALMUDA Phoneについて

  BALMUDA Phoneの製造メーカー京セラが個人向けスマホ事業から撤退。BALMUDA Phoneそのものも終了するということで、少し取り上げようと思います。

 ちなみに筆者は、京セラ製スマホAndroid One S6を好んで使っていました。さて、バルミューダの商品戦略がここでは重要で、関連動画を観ていたら寺尾社長は、iPhone3GSを意識しているのではないか?Androidスマホを知らないのではないだろうか?という指摘があって、そのデザインからそうかもしれないと思えました。スマホ以外でのバルミューダ商品は、付加価値を付けて限定的なシェアを確保するというもので、今回は付加価値が外れたということだと思います。平面に置いて不安定な磨り減った石鹸みたいな筐体デザインを今になって採用する意味がわかりませんでした。

 バルミューダ商品戦略として、付加価値が必須なところが、BALMUDA Phoneの場合ただの「インパクト」として不発してしまったのではないのか?と見ています。手にとって不快になる要因として、画面を見るまでに手間がかかるというのはスマホのデザインとして、かなり不快になる部類なので、筐体側面は持ちやすい形状にすれば、まだマシだったはずです。

 価格対性能比は、個人が判断するところなので触れませんが、BALMUDA Phoneを個性と認識するかどうかが鍵になるかと思います。筆者が見ているエントリーモデルのスマホ群のトレンドは、6.5インチの大画面、バッテリー容量5000mAhとなっていて、それらに逆行したBALMUDA Phoneは、付加価値として認識するまでには届かなかった製品だったのかなと思えます。

 BALMUDA Phoneをざっくり見た場合、外観がとにかくチープというものがあり、チープさを逆に生かしたデザインというのもあったわけですが、磨り減った石鹸という持ちにくい形状とあいまって史上最悪のスマホという烙印を押されることになったのは、ユーザーのこれじゃない感が何よりも先行したことになるかと思いますが、コンセプトは別にしても現物のデザインがちょっとアレだったわけです。すでにスマホを数台使いこなしてきたユーザーにとって、魅力がなかった。逆にこうしたユーザー像やターゲット層の設定がガバガバだったというところは否めないところかと思います。