2023年6月18日日曜日

moto g13 VS Redmi 12C 格安スマホにみる近い将来の形

  何かとネットで話題になっていた格安スマホのエントリーモデル2機種を比較しながら、どんな使い方ができるのか?探っていこうという企画です。この2機種は、SoCが同じMediaTek Helio G85で、Snapdragon680よりもやや劣る処理能力ではあるもののAndroid 11までならそこそこ動くと思われるものです。格安スマホのエントリーモデルとして、スタンダードな仕様の1つになりうるということで、性能が低いため製品寿命は、そう長くはないですが、取り上げてみました。因みに同じHelio G85搭載では、有機ELディスプレイ(FHD+)のmoto g31があります。

 さて、この2機種は、ストレージに大きな違いがあります。

↓2機種のストレージ比較 ↓

moto g13 RAM 4GB+ROM 128GB

Redmi 12C RAM 3GB+ROM64GB(4GB+128GB版もある様です)

 特にRedmi 12CのRAM 3GBだと、Android 12では、RAM 3GBなのでメモリ不足を体感する動作になるかと思います。導入するにも事前に用途にあうのか?を実機で確認する必要がありますね。

 次にディスプレイですが、スマホのエントリーモデルによくあるHD+と解像度の低く、FHD+と比べるとチラツキが目立つものになっていて、情報量もその分減ることになります。やや大きめの表示になりますが、逆にそっちがいいと思うユーザーさんも少なからずいるかと思いますが、そもそも視認性がそうでもないので、なんとも言えないところです。

 バッテリー容量は、どちらも5000mAhですが、moto g13は6.5インチ、Redmi  12Cは、6.71インチと比較的大きめのディスプレイなので消費電力も大きく、SoCのHelio G85は、Snapdragon680よりも省電力ではないので、容量の割には早く充電が必要になるかと思われます。

  センサー類をみるとジャイロセンサーや地磁気(eコンパス)センサーはあるので、GPSの精度があれば、カーナビとしても使えますか? 

  Helio G85は、5G非対応なので用途も限定的になるかとは思いますが、処理性能からみても、製品寿命は、あと数年ぐらいかもとしか言いようがありません。

 その他の違いは、moto g13は、Dolby Atmost対応でステレオスピーカー搭載、指紋センサー兼電源ボタンは右側面にあります。IPX2、IP5Xの防水・防じん機能を備えています。Redmi 12Cは、モノラルスピーカーで、背面に指紋センサーがあり、充電端子は、懐かしいmicro USBです。付属品にACアダプターとmicro USBがありますので別途用意する必要はありませんが。防水・防じん等級はIPX2、IP5X。この差は価格に反映されていますので、用途にあわせて選ぶこともできます。どちらも2023年春の4月と3月の発売なので、アップデート保証があれば、それだけ製品寿命も長いと言えますが、アップデート状況がどうなのか詳しくはないので、なんとも言えません。カメラ性能の比較については割愛しました。どちらにしろメモとか記録用で使えるかどうかのレベルだと思います。実機で試すこともできませんので。

 スマホ選びで、この情報を土台に、必要条件にあわせてグレードアップさせて選べそうですし、用途を限定的にした場合に選択肢に5000mAhバッテリー容量からみて充分入りそうです。個人的な感想として、この2機種は同じ防水・防じん等級からODM製品なのかなとか思ったりしていています。

 筆者は、Helio G85搭載で有機ELディスプレイのmoto  g31を検討したことがありますが、5G非対応とFeliCaもないので、このクラスの有機ELディスプレイに過剰な期待は禁物ということで、スルーしました。

 話を戻すと、売り手情報から入ると、エントリークラスでは、まずこの2機種の情報に接することになるかと思います。他機種で、OPPO A77がありますが、SoCのMediaTek Helio G35は、Helio P35端末をAndroid 12では使うのを諦めた筆者としては、トラブル回避の為にも取り上げられないという結論になりました。 エントリーモデルのスダンダート化として、かなり有望な2機種だと思えるので、今後このような製品群が活性化すると、かなりわかりやすいカテゴリーになるかと思います。