2016年2月12日金曜日

ASUS SIMフリースマホ ZenFone2 Laser レビュー(競合製品との比較も)

 2015年9月にIIJmioサプライから、ASUSのSIMフリースマホ ZenFone2 Laserを導入しました。その時には、富士通のarrows M02は発売されていなかったので、筆者としてはベストな選択だと思ったのですが。

 まず、ZenFone2 Laserについてですが、前機種にあたるだろうZenFone5が人気を得て、引き続き後継機と思われるZenFone2 LaserがNTTコムストア by goo Simsellerでも人気ランキング5に入っているので簡単なレビューと競合するSIMフリースマホとの比較をしていきたいと思います。
2015年9月に導入したZenFone2 Laser(ブラック)

 開封して本体を直に見て気になったのは、背面カーバーの剛性です。ケースかカバーがないことには使えないと思い、早速amazonで適当なものを注文しました。ASUSというメーカーは、以前Googleのタブレット Nexus 7を製造していて、筆者はこれと他にも1台ASUSのタブレットを利用していましたので、だいたいの品質の見当をつけていましたが、ZenFone2 Laserの本体の仕上がりは、それらよりも一段低いかなと思えました。それでもスペックからすればコストパフォーマンスに優れていると言えます。


 amazonからケースが届く前に、内部ストレージの表示がおかしいことに気づきネットで対処法を検索すると初期化せよとのことなので、やむなく初期化しました。
ZenFone2 Laserの初期化を選択する画面

 たぶんZenFone2 Laser発売して間もない初期ロットだったからなではないかと思いますが、これは中級者以上でないと対応できないかもと思いました。内部ストレージの表示は初期化することで正常になりました。そのまま使っていても問題がなければ初期化はしたくなったのですが、後々のことを考えて、初期化することにしました。
IIJmioのみおふぉんダイヤルアプリ
次にみおふぉんダイヤルを利用する為のみおダイヤルアプリで、うまくダイヤル画面が表示できないという症状ができましたが、これはメモリ確保の為に不要と思われるアプリを片っ端から強制停止させた後に発生したので、筆者が何かやっちゃったのかもしれませんが、プレフィックスをサポートするmioプレフィックス(非公式)というアプリをインストールして解決しました。
 通信機能では最近のシステム更新(アップデート)で、au データ通信にも対応できるようになりました。auスマホと比べると、アンテナ表示では1本ぐらい減りますが、しっかりデータ通信ができることを確認できました。これはドコモ網とau網どちらの格安SIMも使えるのでデータ端末として優位性があります。
SIMスロット2にmineoのau網格安SIMを入れてデータ通信ができました。

 肝心の使い勝手ですが、かなり使いやすいです。画面をダブルタップするだけでスリープと復帰ができますので、これだけでも操作性がいいと思えます。メモリ解放も標準でありますので、Playストアから別途インストールする必要がありません。また、ブルーライト軽減フィルターもあります。この機種では、ホームボタンなどがプリント表示で見えにくい時がありますが、片手モードにすると画面内にホームボタンなどが表示されます。
 IIJmioの音声通話機能付SIMは最低利用期間が1年間となりますが、富士通の耐衝撃対応でマルチキャリア対応(ドコモとau VoLTE)のarrows M02が発売され、NTTレゾナントからもモトローラ Moto G (第3世代)が発売されました。これら競合するSIMフリースマホと比べていきます。
 まず、富士通のarrows M02は耐衝撃だけでなく塩水にも強いMIL規格に準拠し5インチ液晶のタフネススマホです。それに加え「おサイフケータイ」機能付です。耐久性からみるとarrows M02の圧勝となりますが、価格差がIIJmioサプライでは、2,000円です。(限定色パープルZenFone2 Laser 27,800円、富士通arrows M02 29,800円)しかし、NTTレゾンントでは、ZenFone2 Laserが26,784円(税込)で、arrows M02(端末単品)が35,580円(税込)になります。こうみると、IIJmioの富士通arrows M02(端末セット)がお安くなっていることがわかります。NTTレゾナントの場合ですと、8,796円もの差があります。

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 arrows M02とZenFone2 Laserは、アウトカメラの画素数こそ810万と1300万画素の差がありますが、耐久性や通信機能からはarros M02が優れていると言えるでしょう。ちなみに、SoCやRAM、ROMともに同じスペックです。おサイフケータイ機能がある分arrows M02の利便性が高いとも言えるでしょう。
 そして、システムアップデート(すでに配信しています)で最新OS Andoroid 6.0が利用できるモトローラの防水対応SIMフリースマホ Moto G (第3世代)がNTTレゾナントから発売されました。
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 Moto G (第3世代)は、Android 6.0の端末では、Nexusシリーズと比べると最安値だと言えます。ただし、国内の周波数帯800MHz(FOMAプラスエリアを含む)に対応していないということで、800MHzでカバーしている山間部(ピンポイントでカバーしています)ではつながらないことがあるかと思いますので、メインとして使うのには足りないところがあります。ZenFone2 Laserと比べとスペック面では、Moto G (第3世代)のベンチマークの方が上になります。ディスプレイの強化ガラスがどちらもゴリラガスで、ZenFone2 Laserがひとつ上の4で、データ通信ではau網にも対応している点で優位性があるかと思います。SoCなどのスペック重視でしたら断然Moto G (第3世代)となります。しかし、先の800MHzに未対応ということと、最新OSなどを求めるユーザーはハイスペックの端末を求める傾向が強いので今ひとつな人気ぶりではないかなっと思われます。
 ほかZenFone2 Laserは、microSDXC対応(128GBまで)であるとか、アウトカメラのピントをレーザー(laser)で合わせるので、暗がりで強いことなどの特長があります。また、バッテリーが電池パック式で着脱可能なので、電池パックが単品で発売されるとユーザー自身でバッテリー交換ができるようになります。そして、やはり800MHzに対応という点ではZenFone2 Laserが山間部では優位性があると言えます。NTTコムストア(Yahoo!ショッピング内)での人気ランキングでは、ZenFone2 LaserがMoto G (第3世代)をおさえて4位になっているので実績からの評価があるのではないかと思います。