2024年10月18日金曜日

基本料金0円のpovo2.0(au回線)とmajicaギフトにみる企業戦略とは?

  いま基本料金0円の「povo2.0」の開通手続き中です。0円といってもトッピング(追加料金)の利用が180日間ないと契約解除するかもという鬼仕様です。

 povo2.0は人気になるのかを個人的な見解からみていきます。キャリアのサブブランド展開として「新機軸」的なイメージが強いですが、povo2.0が成功するには、いくつかの下地が必要になるかと思います。
 

 majicaやponta、コンビニなどと絡めての利用者開拓的な要素が強めですが、スマホ既存ユーザーから広がるのか、新規のスマホ利用者を取り込むのかは、不明瞭なままなので、企画としてもイマイチになってます。ドンキの顧客がスマホを駆使して、お得な情報やポイントを得ることになるのかは懐疑的です。ここでも、一時的な利用者はあっても、既存のものよりお得なものがあれば流れるという消費者目線がないので、戦略が中途半端になってますね。

 povo2.0そのものも、オンライン申し込みができ事務手数料が無料ということで申し込みをしてみましたが、最大128kbpsというデータ通信速度ですと緊急速報メール用という感じの速度なので、ほぼなんにも使えません。200kbps以上ないと使えない印象。ここは意図的に利用しにくい128kbpsにしたのかも。どちらにしても競争力がこれで台無しになってます。回線維持には通話トッピングの5分以内かけ放題550円/月を購入するなどが必要で、回線維持にデータ使い放題(24時間)330円/回を年2回使えばいいという販促を嘯く個人記事がありますが、メリットのある使い方が求められているので、「回線維持コストが最低660円です」はないだろうと思います。24時間使いたい放題とか、たいていの人は睡眠をとるので、「無駄のあるトッピング」だと言えますからね。まともな思考なら、長くて3時間や6時間単位じゃないですか。それに他社の格安SIM mineo マイそく専用オプション24時間使い放題(24時間)198円/回との料金比較でも通信品質は良いのだろうけど330円はバカ高いです。こうした企業中心の企画は、ほとんどうけないので、povo2.0も実用的なトッピングを用意しないと先行き不透明感が強いです。端末については、iPhoneをメインにして展開せざるを得ないので、Androidスマホユーザーにとっては、あまり響かないのかもしれないとも思います。

 最後に本題のデータ通信速度の最大128kbps(ベストエフォート)ですが、最大200kbpsにした場合には、タダ乗り派が大多数になりかねないという懸念から派生した通信・通話トッピング内容になってますが、ここもニーズとは噛み合っているとはいえないところです。低速データ速度の使い放題は、回線が常に利用されるということで避けているのかもしれませんが、「基本料金0円」というコンセプトからは、かけ離れ有料化だけが際立っていますので、低速データ通信速度のデータ通信トッピングは、個人的には必要なのかなとも思います。それに解約防止策としても有効かと思っています。