2014年12月7日日曜日

携帯通信キャリアで販売されるスマホの限界

 スマホといっても、携帯通信キャリアでの販売チャンネルがもっとも強力であることは説明するまでもないことなのだが、Android 開発側のGoogleとはたぶん思惑が異なると思える。本来なら、ポストPCとして展開しても良かったAndroidだが、ここのところ中国の格安スマホの勢いもあってか、シェア拡大の方向を見ながらアジア市場にシフトした姿勢になったのかなっと思える。
 つまり、先進国では移動通信機器としてよりも、その拡張性に期待しているところなのだが、アジア市場では、ひと昔前の音声通話とブラウジングまでの活用範囲であって、それ以上のものは求める環境にはないのではないだろうかっと思えるのだが、どうだろうか。つまり、日本でインターネットが普及した時のような様相ではないかと思える。そういう市場にとっては拡張性とかは夢のまた夢の話であって、シェアを拡大する要因にはなりにくいような気がしてならない。
 価格からいってしまえば、Fire OSなど競合するものもでてきているので、しばらくは新興国向けの安価なスマホが話題となり、携帯通信キャリアで全部入りのハイスペックなスマホしか目に入らない日本とは、かなりの温度差がある状態が続くような気がします。市場規模も大きいので、しばらく先進国は蚊帳の外なのかもしれない。
 そういう流れをみてみると、格安SIMユーザは通信料金がおさえられるということで使いたくもないスマホを使わなくてはならない日々が続くのではないかとも予測できるので、なんだか晴れない感じですね。