2015年7月10日金曜日

格安SIM選びでは、制限内容を確かめてみる 安からろう悪かろうに陥らないために

 データ通信が安い格安SIMは、多くの種類がありますので、その中から健全な運営をしている格安SIM会社を選ばないといけません。docomo回線を借り受けて通信サービスを提供している格安SIMは、ある単位ごとに回線を借りています。回線単位を高速道路にたとえると、片側一車線だったり、二車線だったりします。交通量(回線利用者数)が増えれば渋滞してしまい目的地に到着するのに時間がかかってしまいます。これがデータ通信の速度だと言えます。片側一車線の道路では、交通量が多くなるとすぐに渋滞が起きるのと同じことです。
 最小単位の回線で数多くの利用者を詰め込んでしまうと、すぐに混雑してしまい十分なデータ通信速度が確保されなくなります。格安SIM会社が借りる回線単位を最小のままで、回線契約者を詰め込めば詰め込むほど、利益があがるという構造でもあるのです。したがって、公共通信インフラという考えが念頭にあって、健全な運営を実際にしている格安SIMを見抜かないといけないのです。
 データ通信速度についてのひとつの見分け方に、制限内容をみることがあげられます。docomo回線を借りる場合、制限付での貸し出しになると思われます。単位が小さいと、それだけ制限もきつくなると思われます。高速時と低速時それぞれに制限が設けられている場合がほとんどですので、確認する必要があります。この制限について、小さい文字での表記やわかりにくい、もしくは明記していない格安SIMは避けておくべきでしょう。たいていの格安SIMは、低速時(200~250Kbps時)3日間で、366MB以上のデータ量を使用すると速度制限対象になるとしています。
 また、無制限タイプのものもありますが、ヘビーユーザが集中するために速度があまりでない場合が多いかと思われます。筆者も、半年ぐらい最大3Mbpsの無制限タイプを使っていますが、速度は全然で利用の少ない深夜にならないと、3Mbpsに近い速度になりませんでした。こういう情報は、ネットではなく、実際に使っている親しい友人や知り合いに聞くのが信頼性が高いでしょう。ネット情報の鵜呑みは禁物ですね。

 格安SIMの中で、制限がほとんどないのがOCNモバイルONEです。シェアNo.1ですから、相当数の回線単位をdocomoから借り受けていると思われます。ちなみに、シェア順でいいますと、2位以降は、IIJmio、日本通信、BIGLOBEだったと思います。BIGLOBEがイオンモバイルでの販売で、躍進したということです。ここまででシェアの半分以上をしめています。格安SIMでは他社との差別化が難しいので、しばらくはこの状況が続くのではないかと思います。実績のない新規参入組みのものには注意が必要だと思います。