2017年8月22日火曜日

いい格安スマホとよくない格安スマホ

 去年まで、エントリークラスの格安スマホをいくつか導入してきましたが、今年になって、iPhone、iPad、VAIO Phone Aなどを導入しました。格安スマホと言われるSIMフリーのを国内メーカーのものも含めて導入したものの、はじめのうちはなんらかのメリットを感じていましたが、台数が増えるにつけメリットを感じることができなくなったので、エントリークラスよりも少し性能の良いものに乗り換えたわけです。
 海外では、1万円前後で購入できる格安スマホですが、国内で使用するには、総務省の「技適マーク」が必要なので、海外旅行で気軽にスマホを買い求めるというわけにはいきません。国内では、新品で1万円台から、中古ですとものにもよりますが、1万円以下のものもあります。
 エントリークラスの格安スマホの機能をみてみると、通話ができて当たり前なのですが、通信機器としては機種による性能のバラつきはありますが、最低限度の性能はあるように思えますが、国内の電波事情に、うまく対応しているものばかりではありませんので、つながらないエリアもでてきます。また、キャリアアグリゲージョンなどの高速通信にも対応していません。
 スマホのスペックを決めるSoCは、たいていが数世代前のエントリークラスで、いまはクアルコム社でいうと、Snapdragon 400を採用しているものが多いです。400の後継モデルSnapdarogn 410でさえ数年前のモデルなので、多少の改良はあるものの設計そのものは、古いものと言えるでしょう。この場合、ビデオ性能とか省電力性がやや劣るかもしれません。もちろん、動作はサクサクとはいかず、何をするにも待たされることになります。(軽いのもなら数秒程度)
 次にタッチパネルや液晶画面ですが、タッチパネルはダイヤルするときや、操作するときに大切になります。タップしても反応がなく、何度もタップしないといけないとなると不良品ともいえるクオリティー(品質)だといえます。数年前までは、過敏に反応するものが多かったのですが、最近では、やや鈍いものもあるようです。反応しなくて、同じ操作をするのは労力と時間の無駄でしかありませんので、タッチパネルの性能というのは耐久性を含めて、かなり重要なものだと言えます。液晶画面は、コストダウンのため表示の色合いがあまり良くないものが結構あります。ありまり知られていないメーカーのものは、たいてい色合いが変ですが、文字(テキスト)が読めればいいぐらいのユーザーであれば、さほど気にする必要はないかと思います。それと、ユーザー側からは、わからないことですが、スマホの液晶ディスプレイは、消費電力があるので、省電力設計のものでないと、バッテリー消費が激しく、しいてはバッテリー持ちに影響する場合があるようです。
 格安スマホのカメラ性能については、他でも見うけられますが、これできれいな写真は撮れません。以前のもと比べると画素数が800万画素ぐらいにまでになりましたが、細かい質感がつぶれてしまったり、厳しい条件下での撮影には向きません。個人的には、よくいわれるメモ代わりに使えるという使い方を紹介しているところもありますが、メモにも使いませんね。ここは技術も必要とされ、コストダウンされた格安スマホでは、よく犠牲にされるところです。

エントリークラスの格安スマホならが、ジャイロセンサーを搭載した
SIMフリーWiko Tommy SoC:Snapdragon 400 5インチ画面搭載
専用ケースに入れています
最後に、ジャイロセンサーの有無ですが、筆者所有のエントリークラスのスマホでは、Wiko Tommyだけが、このセンサーを搭載しています。これは、ポケモンGOのARモードに必要なセンサーで、これがあるのとないのとではゲームに雲泥の差がでてくると思いますので、このゲームを楽しみたいのであれば、ジャイロセンサーの有無は確認しておきましょう。
 海外メーカー製の格安スマホには、国内仕様ともいえる、おサイフケータイ、ワンセグ、防水仕様が揃っているものはありません。防水仕様のものが、ちらほらとあるぐらいです。ですから、ユーザーの用途にあわせて、必要な機能をおさえた格安スマホ選びが必要とされます。具体的には、通話は従来からあるガラケーで、スマホは、少し遊ぶ程度に格安SIMで運用するというときに、遠路イークラスを選ぶという場合がほとんどかと思います。バッテリー持ちをみてみてもガラケーとは比べるまでもなく、動画再生などすればバッテリーはすぐに減りますから、待ち受け以外に使いたいとなれば、ガラげーがないとかなり厳しいです。これらを考えてみるとエントリークラスの格安スマホは、ちょいちょい遊び程度に使うのにはコストもかからないので、重宝するとは思いますが、カメラを含めたスマホの機能を思う存分に活用したいユーザーには不向きなものだといえます。