2017年8月29日火曜日

SIMフリースマホ Zenfone2 ZE551ML(2015)を使ってみて、エントリークラスとミドルレンジクラスのスマホの違いを考える

 Zenfone2 ZE551MLのSoCは、Intel Atom Z3580とZ3560の2種類あります。筆者はゲームをしないので、Z3560版のZE551MLがたまたま1万円台前半の価格だったので導入しましたので、いままで使っていたエントリークラスのスマホと比較などをしてみました。
Zenfone2 ZE551ML Intel Atom Z3560
 ASUSのZenfone2は、2015年に発売された機種ですが、「モンスター級」のスペックなのか、そんなキャッチコピーで高性能を前面にだしていましたが、いまではミドルレンジクラスのものになっています。筆者は、ASUSのSIMフリースマホのアプリを使い込んでいて、スクリーンの復帰もダブルタップするだけで、ONになるので、素のAndroid OSとも言えるVAIO Phone Aがありながらも、安くなっていたこともあって、試してみることにしました。
 Intel Atomは、後発のSoCなのでモデム機能がSoCにはなくて、別のチップになっているようなのですが、もともとハイスペック寄りの端末ですから、エントリークラスとの差が実感できるのかどうか気になっていました。
 5.5インチの液晶は、Full HDなので、エントリークラスのHD液晶と比べると、標準的なものになったというのが率直な感想です。ゲーム目的のユーザーであれば、HD液晶の端末は選ばないと思います。エントリークラスのコストダウン版では、液晶ディスプレーにコストをかけれないので、どうしてもHDという解像度の低い安いものになります。それもディスプレイの大きさが5インチまでなら、気になりませんが、5.5インチともなるとHD液晶では画像表示や動画再生でも、かなり気になってきます。文字が読みやすければいいというユーザーでは、さほど気にならないところですが、画像やゲームなどの映像にこだわりがあるユーザーですと、Full HDが標準的と言える解像度だと思います。
 Zenfone2では、他に音質がワイドに聴こえるところが意外でした。エントリークラスでは、どれも同じような音質で、解像度もそんなにはないです。Zenfone2では、オーディオ専用チップを使っている印象を受けます。しかし、オーディオメーカーではないので、調整がそれなりですが、エントリークラスのものより音質が段違いにいいです。音楽ソースを聴くとよくわります。その分、聴き疲れしやすいかと思います。
 エントリークラスの端末ですと、必要最低条件を満たしているといった感じですが、Zenfone2クラスになると、やっと標準的なものかなと思えます。筆者はゲームをしないので、それほどディスプレイにこだわりがないのですが、それでもHD液晶では、商品画像のチェックにしても質感など細かいところがわかりにくいので、用途が限定的になっていました。5.5インチHD液晶搭載のZenfone Goを先に試していたのですが、こちらはタッチパネルの感度の調整がうまくいっていないようで、タップしたつもりがダブルタップになったり誤操作が多いので辟易しました。遊びで使うのもきついと思います。液晶表示も良いとも言えず、筆者にとっては失敗だったかなと思います。
 ほか、ミドルレンジクラス以上になりますと、Wi-Fiの5GHz対応やジャイロスコープやNFC搭載など、ハード面が標準的なものになってきます。そもそも、エントリークラスは安い価格が魅力であって、性能は二の次になりがちですが、カメラの画質が良くなくて使えないとかを考えると、決して安くもないのではないかと思います。「安物買いの銭失い」的なところがあって、必要な機能と性能をよく検討してから、それなりの性能のものにした方が後々幸せになれるかと思います。格安スマホと言われるSIMフリー端末は、防水、おサイフケータイ、ワンセグがありませんので、どちらかというとハイスペック寄りのゲーム目的のセカンド端末としてミドルレンジクラス以上のものに人気があると思います。エントリークラスも以前のものと比べるとスペックもややまともにはなっていますが、通話ができて、ネットもテキスト中心で、動作が遅くても気にしないユーザー向けというのが正直なところかと思います。ちなみに、格安SIM OCNモバイルONEの低速200Kbpsでも、YouTube画質240pでも再生ができるようになりました。ほかにも、いろいろとメリットがあるかと思います。