2017年4月20日木曜日

格安SIM選び OCNモバイルONE、IIJmio、mineoを使い比べてみて

 筆者は、格安SIMのOCNモバイルONE、IIJmio、mineoを利用しています。それぞれを比較しながら、この3つの格安SIM(MVNO)についてみていこうと思います。
まずは、OCNモバイルONEからですが、ここはIIJmioのみおふぉんのようなプレフィックス電話(10円/30秒)サービスがなかったのが泣き所でしたが、OCNでんわとしてプレフィックス電話サービスを提供し、10分かけ放題(月額850円)もオプションで登場しました。筆者は、データ通信のみ(SMS付)の日次コースを現在使っています。OCNモバイルONEの端末セットのエントリーパッケージをお試しで申し込んだところ、ちょうど低速時のバースト転送サービスを開始したところで、以前より速くなっているので解約せずに利用し続けています。低速時での通信規制がないので、低速で済むのであれば消費したデータ量を気にせず使えるというメリットがあります。(自宅では低画質の動画再生ならなんとかできる)月額料金に900円以下のものがないのが物足りないところですが、自宅での通信状況は問題ないレベルを維持してくれているので、音声通話対応SIMのものをメインとして使ってもいいと考えてはじめています。

 IIJmioは、IIJmioミーティングを定期的に行っていて、このミーティングによる情報開示で格安SIM(MVNO)を牽引しています。いち早くプレフィックス電話サービス(みおふぉん)を提供していましたが、いまは他社もプレフィックス電話を提供しはじめています。高い通信品質をうたっているだけあって、高速での通信は安定していますが、低速時では通信規制があるので、低速で無制限に使いたいユーザーには向いいないと言えます。通信規制があることから、すべて高速通信で済ませるのが良いと思います。
 また、使わなかったデータ量で月額料金を割引くエコプランを新設したり、ファミリーシェアプランという家族で乗り換えられるプランなどがあるなど、うまくプランを利用することで月額料金をおさえられます。ドコモ回線に加えて、au 回線のタイプAにも開始したので、筆者はタイプAでデータ通信を試験的に利用しています。個人的な見解として、データ通信はau回線でしたいと思っていまして、自宅ではドコモ回線のものより快適です。それには理由があって、auのアンテナ基地局が目と鼻の先にあるからです。

 au回線の格安SIMからスタートしたmineo(マイネオ)は、後にドコモ回線にも参入しました。一般的にいって、キャリアから格安SIMへのユーザーが流れる場合には、端末をSIMロック解除してそのまま使えばいいだけですが、auと契約したことがないユーザーにとって、au回線の格安SIMが使える端末は少ないので、ドコモと比べて使える端末を入手しにくいという環境だと言えます。これが解消しないと先細りになりかねないう大きな問題を抱えているように思えます。auのサブブランドといえるUQ mobileは、KDDIの子会社で準キャリア的存在でもあり、端末にSIMロックをかけていて、他社のSIMは使えません。速度は良好らしいですが。こういったことから、mineoでも徐々にドコモのDプランをメインにした運営になるのではないかと思えます。IIJmioもau回線の格安SIMに参入したことで、技術的な情報が提供されて、ユーザーの不安を軽減しているところだと思います。しかし、iPhoneユーザーにとっては、テザリングができないというところでも、au回線の格安SIMは劣勢に立たされていると思います。筆者は、ドコモ回線のDプランも試してみましたが他社よりも速いということもなかったので、通信費をおさえるために解約しました。データ通信速度についは機種依存といって、端末の性能が影響しやすいところでもあるので、あまり触れないでおくことにします。
 mineoでは、ユーザー同士のパケットのやりとりやフリータンクというデータ量をユーザー同士でシェアする機能があるなど、画期的なサービスがあり、コミュニティーサイト「マイネ王」も運営しています。フレックス電話については、mineoでんわ5分かけ放題(月額850円)というオプションがありますが、このオプションに申し込まないとプレフィックス電話は利用できません。
 ざっと3つの格安SIMをみてきましたが、携帯通信キャリアの携帯メールは、格安SIMではそれに相当するものがなく、かわりに電子メールを提供しているところがあります。OCNモバイルONEとmineo(電子メールアドレスを任意のものにできる)は電子メールを提供していて、IIJmioは電子メールを提供していないません。こうしたように細かいところで違いがあるので、まずは必要なサービスを提供している格安SIMかどうかをチェックしていくことからはじめることになります。
 ここ最近は、どの格安SIMも音声通話サービスを充実させて新規顧客の獲得に躍起になってますが、データ通信の利用をメインに考えているユーザーも多くいるかと思います。しかし、データ通信速度はキャリアより遅くなりますので、大きいデータ量を扱うのには向いていません。IIJmioの例ですが、大半は、3GB/月のミニマムスタートプランを利用していると社長さんがいっていました。そういうところを考えてみると、サブのスマホやタブレットのデータ通信用に格安SIMを使うというスタイルが意外と多いのではないかと考えられます。
 ここであげたものは月額料金900円からになっていますが、サブ機用やサブ回線を確保しておきたいなどで、もっと月額料金をおさえたいというニーズもあるかと思います。利用したことはありませんが、nuromobileの「0SIM」(500MB未満なら0円)というものもあるので、興味がある方は下のnuromobileの広告バナーからサイトに移動してチェックしてみてはいかがでしょうか。プレフィックス電話のnuroでんわもありますし、うまく使えばライニングコストはそんなにかからないと思います。参考までにあげておきました。

So-net SIMからnuromobileになりました。