2017年4月15日土曜日

SIMフリーWiko Mobile Tommy VS ASUS ZenFone2 Laser(ZE500KL)

 ここ最近になってSIMフリースマホ ZenFone2 Laserを使う機会がふえたので、Wiko Mobile Tommyと比較していきたいと思います。なぜなら、AmazonでのZenFone2 Laserの価格とWiko Tommyのものがほぼ同じ水準となっているのを確認したからです。
ZenFone2LaserをFlip View Coverに似せたケースに入れて使っています

ASUS製のZenFone2 Laserは、2015年に8月ごろに発売されたSIMフリースマホです。発売当初の価格は、2万円台の後半だったと思います。新製品のZenFone3シリーズが発売されたことで、流通在庫のみになり在庫処分価格になっています。
 

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 Wiko Mobile Tommyは、2017年2月下旬に発売されました。エントリーモデルとされていますが、SoCについては、当時はミドルレンジクラスといわれたZenFone2 Laserに近い性能を持っています。どちらも、5インチHD液晶を搭載していて、RAM 2GB、ROM 16GBは共通していますが、デザインは大きく異なっていて、ZenFone2 Laserでは、電源ボタンが上部側面に、ボリュームキーが背面にあるというものになっているのに対して、Wiko Tommyは左側面にボリュームキーと電源ボタンの順に配置されています。背面カバーは、ZenFone2 Laserはつや消しのマットなものになり、Wiko Mobileは色により異なるようですが、筆者が使っているトゥルー・ブラックはシボが入った皮のような仕上げになっていて、こちらの方がキズが入っても目立たない工夫がされていると思います。
 人気ゲームのポケモンGOのARモードに必要なジャイロスコープは、ZenFone2 Laserにはなく、Wiko Mobileにはあります。また、ジャイロスコープがないと、カーナビとしては使いづらくなります。ちなみにZenFone2 LaserにはGPS機能がうまく働かない個体があるといわれています。
 最近、どちらもよく使うのですが、バッテリー持ちはZenFone2 Laserのほうがややいい感じですが、使い方によって変化しますので、実際にはほぼ同じ感覚で使えると思います。どちらも、テザリングを使わず、ちょい使いなら1日は持ってくれる性能です。
 通信機能でFOMAプラスエリア(3GのBand6)に対応しているのは、ZenFone2 Laserです。Wiko Tommyは未対応なので、山間部のFOMAプラスエリアのみでカバーしているところではつながりません。また、カメラでは、前者が1300万画素で後者が800万画素です。ZenFone2 Laserのほうが高性能といいたいところですが、筆者は好みではないので使ってはいません。Wiko Tommyも、この価格帯のスマホのカメラでは期待できないので試し撮りもしていません。国内メーカー製の端末のように携帯カメラ専用の映像エンジンを積んでいないので、きれいな画像はほとんど期待できないと思っていいと思います。マニュアル撮影で、うまく調整ができればなんとかなる程度です。わかりやすくいえば簡易的なカメラとしてメモ代わりぐらいには使えるというところです。
 先に筆者の使っているケースに入れたZenFone2 Laserの画像がありますが、満足のいくアクセサリ製品が格安スマホではなかなかないといえます。たいてい、クリアケースに落ち着くかと思いますが、やや黄ばみかかったクリアのものがあったりと、満足のいくものがなかなかないので、そのぶん苦労するケースもでてきます。また、どちらの機種にもストラップホールがありません。格安スマホならではの苦労がここにあるわけです。
 ちなみにWiko Tommyは、microSDカードをフォーマットをすることができ、撮影した画像などは自動でSDカードに保存しているようです。細かいところでは天気やニュースなど、個人的な感想ですが、Wiko Tommyのほうがストレスが少ないと思います。ASUSは、独自のアプリをごてごてと入れすぎる傾向があって、それが意外とストレスになります。
 SoCの性能に踏み込んでみてみると、どちらもクアルコム社製のSnapdragonシリーズのクアッドコアなのですが、ZenFone2 Laserが410とその下位にモデルになるWiko Tommyが210というランクの差があって、クロック周波数が1.2GHzと1.3GHzとはなっていますが、同じように負荷をかけていくとWiko Tommyのほうが早くカクつきがでるといえます。この差は、OSやアプリの起動で顕著になりますが、起動後の操作感は、負荷をセーブして使う分には、体感的に差がないと思えます。
 ほぼ同じような価格になっているので比較してみましたが、現在のエントリークラスにあたるSIMフリースマホのスペックの参考にはなるかと思います。ちなみに、ZenFone2 LaserはOTA配信で、Andorid 6.0にアップデートでき、アップデートでマルチキャリア対応となります。(筆者は、au回線ではデータ通信のみですが動作確認しています)一方の、Wiko Tommyは、au VoLTE対応らしく、こちらもマルチキャリア対応です。
 実際にこの2機種を使いながら比較すると、SoCではZenFone2 Laserのほうが上なので使いやすいと思えますが、ジャイロセンサーがないので、ポケモンGOやカーナビとして使いたいのであれば、Wiko Tommyを選ぶことになります。ただし、山間部ではつながらないことが多いという欠点があります。
 Wiko Mobileは、Wiko Tommyで国内に新規参入しましたが、ベンチャー企業とはいえ政府と関係を持つフランスの携帯電話メーカーなので、今後のアフターサービスなどの充実に注目したいところです。一方のASUSは台湾にあるもとはPCメーカーで、中国企業にありがちなアフターサービスが苦手なところがありますので、競合製品がでてきた現在ではやや魅力が薄れてたとも言えるところかと思います。