2015年3月26日木曜日

1万円前後の3G端末(格安スマホ)は、買いなのか?デュアルSIMがポイント

 本体価格が、1万円前後の3G端末(LTE高速データ通信には対応していないもの)がひしめき合う状況になってきています。3万円前後の国内メーカーLTE対応SIMフリースマホが市場に投入されたことで、この状況はより色濃くなり、数ある格安スマホが競合するといった状況が今後も続くと予想されます。2014年前半では、SIMフリーの端末不足から「格安」とはいっても、強気の価格設定で2万円台の3G端末(格安スマホ)が売れるという状況でしたが、いまは一変し、1万円前後でなければ売れない状況になり、中には在庫をかかえるリスクを回避するために1万円以下で投売りするケースもでてきています。そんな安さが魅力の「格安3Gスマホ」は、買ってなんらかのベネフィットがあるものなのかどうか検討していきます。

 先に重要ポイントとして、格安3Gスマホは、「デュアルSIM」といって、SIMカードが2枚挿せるものがほとんどなので、「デュアルSIM」の仕様をポイントとしてあげてみます。これは、ユーザのニーズに左右されるところです。なぜ、デュアルSIM仕様かといいますと、海外では通信事業者(プリペイ式のものなど)を自由に選べることができます。したがって、複数枚のSIM通信カードを使い分けるということが日常的です。海外旅行で、現地SIMを購入して使う機会がある方なら、ご存知かと思います。
 つまり、格安3GスマホのデュアルSIM仕様のものは、もともと海外の途上国向けのスマートフォンなので、デュアルSIM仕様になっているわけです。それを日本向けに振りあてたということです。よって、海外で現地SIMを使うなどの用途であれば、1万円以下のスマホなので盗難にあっても、セキュリティ対策ができていれば、さほど痛くもない程度で事が済むといったケース向きのスマホなわけです。
 では、国内で使う場合には、どうだろうかということになりますが、基本的に「安さ」が魅力であって、製品特長がさほどないのが格安3Gスマホです。特長をもたせるとコストがかかってしまい魅力である安い価格で提供できなくなってしまいます。それで、海外仕様であるデュアルSIMだけが格安3Gスマホの特長として残ったということができるのです。ちなみにデュアルSIMタイプで気をつけたいのは、2つあるSIMスロットの片方がGSM固定になるタイプです。国内では、3Gまでしか使われていませんので、GSM固定のSIMスロットは国内では使用できないことになります。ここがもともとは海外向け製品たる所以です。、

covia FLEAZ F4s 9,699円

 2014年12月に発売された「FLEAZ F4s」(covia)9,699円です。それまでの、格安3Gスマホは2万円台のものが多く、この機種は「安さ」という魅力をさらに追求したものでした。CPUは、クアッドコア 1.2GHzで、RAMは、512MBしかありませんが、Bluetoothテザリングも使用できるということで、ユーザを惹きつけてくれます。ちなみに、カメラは焦点固定式の200万画素で、トイカメラ並です。ないよりあった方がさまになるだろう程度のものです。インカメは30万画素。だからこそ、魅力ある価格になっているといえるので、ここは大目に見て良いところです。4インチ液晶搭載で、バッテリー容量は、1,350mAhです。ちなみに、バッテリー交換ができるタイプです。この機種のデュアルSIMは、2つとも3Gで使えるタイプです。

BLUEDOT BNP-500K 12,900円
こちらも格安3Gスマホ BLUEDOT BNP-500K 12,900円です。Android 4.4.2の5インチ液晶ディスプレイ搭載。CPUは、ARM Cortex-A7 1.3 GHz クアッドコア、RAM 1GB、ROM 4GBとなっており、ROM 4GBはやや物足りないもののAndroid 4.4で、クアッドコア搭載し、中高年に優しい5インチ大画面でもあるので最新機種らしさを持っている機種といえます。バッテリー容量は、2,000mAhで、交換ができるタイプです。筐体など造りに耐久性があれば、Wi-Fi運用で使えそうな印象を受けます。12,900円の価格は、セール価格でメーカー直販ショップがこの価格で販売しているところに関心があります。この機種のデュアルSIMは、片方がGSM固定のものです。国内では、スロット1しか使うことができません。だいたい、格安3Gスマホとは、こんな感じのものが多いです。
 Android OS については、4.4以降でないと、サポートがすでに打ち切られているらしいという情報がネットに流出(リークだと思います)しているので、それ以前のものは購入を控えた方がいいかと思います。