2015年3月22日日曜日

VAIO Phone 誕生の謎 誰のために発売したのか 株価を吊り上げる為のシナリオだったのか!?

 2015年3月20日、日本通信(b-mobile)から「VAIO Phone」が発売になった。なかなか、実機がお目見えせず、蓋を開けてみたら台湾メーカー製のOEMだったというユーザそっちのけの体たらくぶりでネットでは早くも炎上や叩きが席巻している。
 なぜ、このような批難を浴びることが明らかなことを敢えてしたのかが問題になると思える。製品自体は、「VAIO」のロゴがあるならということで限定的ではあるが販売台数をある程度見込めそうな製品であることは間違いない。
今回の「VAIO Phone」発売までの主導権をとっていたのは日本通信で、「VAIO」は監修をしただけというが、それも怪しい状況になってきている。事実経過をみてみると、すぐの「VAIO Phone」発売に難色を示した「VAIO」側を押し切って決算発表で、見切り発表をしてのごり押し発売をした印象を受ける。どちらにしても、「VAIO」側は今回の製品に不満が相当あるようだ。これもそれも、日本通信が主導権をとったからに他ならない。結局のところ、「販売台数があればいい」という浅はかな考えが見え隠れしている。
 ユーザとしては、製品自体に目がいくが、今回の「VAIO Phone」騒動は、投資家向けの話題づくりに「VAIO」のブランドが利用されたというシナリオもある。「VAIO Phone」は、「ど真ん中」を狙ったもので、スライドの大スクリーンに野球のバッターがど真ん中のボールをヒッティングする絵が映しだされた。「ど真ん中」については具体的な説明もなく漠然としたもので、ターゲットを絞り込んでないことが明らかだったと思える。出来合いのプレゼンだった。「VAIO」ブランドのスマホが欲しいユーザ向け製品であって、格安SIMとは関係ない土俵での話しになっている。提供される日本通信のSIMは、「VAIO Phone」専用のもので、ほかのデバイスでは使えないことからも、SIMフリー端末ではないのかもしれない。メディアのよいしょ記事も少ないので、早々に消えてしまう話題のようだ。
 最後に、「VAIO Phone」の発売を発表したのは投資家向けの決算発表日であり、その後に実機発表まで株価は上がっている。高値で売り抜けば、キャッシュフォローになる。こっちのラインが有力とみているのは筆者だけではないだろう。