2015年3月30日月曜日

仮想SIMプラットホームをやっている英国新興企業MovirtuをBlackBerryが買収

 Wi-Fi運用で、SIM無しデバイスを使っていると、仮想SIMがあればいろいろできるのにと思うことが多い。検索してみると、そういうことをやっている企業というのがあって、しかも、それをBlackBerryが買収したというのだ。Googleでないところが面白い。
 Android端末と企業の関係ということになると、Android端末では企業秘密を守り抜くことは難しいと考えられるし、デバイス管理に訓練をしないというのは、企業としては、ただの怠慢にしか過ぎない。企業秘密などの重要な情報が入ったデバイスを訓練もなしに取り扱うことは、正直言って愚かな行為だ。端末の置き忘れなどは、論外であって、国内企業には暢気な社風のものが結構多いことを知らされる。
 訓練は置いておいて、新しいことを常にしている部署では、情報管理を厳重に行う必要があるが、スマートフォンはマイクがあり、デジカメがあり、どこでもデータを送信できるという性質から、情報漏えいについて無防備なデバイスだと言える。もし、第三者の遠隔操作が可能になればメールなどを含めてスマホの情報をすべて抜くことができるだろう。これは関連法律で、事後処理的なことはできるが、その被害たるや経済市場に与える影響も大きいので、技術面で未然に防がないと社会崩壊の要因になりかねない。そういう意味合いでも仮想SIMプラットフォームに注目したいところだ。
 そういったセキュリティ対策としても、仮想SIMプラットフォームは役に立つかもしれない。筆者でも考え付くことだし国内にも仮想SIMプラットフォームについて取り組む企業があるのかもしれないが、サイバーセキュリティー面から、なにかの会員登録ぐらいにしか使えないのが現状ではないだろうか、余談だがスマホを企業の中枢で使用するのは、情報漏えいという点では、かなりリスクの高い行為ではないだろうかと思っている。スマホとは性格上、情報を公開して共有するためのデバイスと捉える面も必要で、秘密を守ることには役に立たない、むしろ逆向きの方向に取り扱う情報を進ませるデバイスなのだということは理解しておく必要があるかもしれない。