2016年12月7日水曜日

SIMフリーWindows10搭載geaneeタブレットのスペックについて

 ネット通販サイトNTT-X Storeで、Windows Phone geanee SIMフリーWPJ40-10(4インチ液晶)が5,780円で販売されていたので製品チェックをしていると同社のWindows 8インチタブレットも販売されていて、どちらかというと、タブレットの方が魅力的に思えたので取りあげました。

JENESIS HOLDINGS Windows搭載LTEモデル 8インチタブレットPC WDP-083-2G32G-BT-LTE

 まず、この価格帯の「格安」とつくタブレットには、中国メーカー製のものがほとんどだと言えます。ユーザーが気にするところは品質になると思いますが、何があってもおかしくないぐらいの気構えは必要になりますので、ビギナーには向かない品質なのかもしれません。筆者は自作PCなどの経験がありますので、ある程度のことならわかります。しかし、最近のチャイナクオリティーは、耐久性や安定感は別にして使えるレベルまで来ています。
 さて、geaneeというブランドのSIMフリー8インチタブレットは、Windows 10を搭載(Mobileではありません)したSIMカードで通信もできるタイプです。筆者が気になったところは、RAMメモリが2GB(ROMは32GB)ということです。Windows 10 Mobileの製品だと、RAMメモリが1GBのものが多いですが、単純に考えて2倍のメモリを積んでいるわけですから、動作パフォーマンスが別物といえるぐらいの差があります。CPUは、インテルAtom Z3735Gで、ひと世代前の普及版です。Atomの現行版は、Atom x5-Z8300とか、それに続くx5-Z8350で、Z3735Fとの比較では3D性能に大きな差がありますので、ゲームなどで3D性能が高いCPUが必要なユーザーには向きません。しかし、それもRAMメモリが充分にあっての話なので、ゲームなどの3D性能を必要としない使い方ならZ3735Gでもいいかなと考えるところです。
 通信面では、数年前にgeaneeSIMフリースマホをイオンで販売していた実績があります。ただし、3GのFOMAプラスエリアには未対応なので、山間部など場所によってはつながらないという欠点があります。
 液晶は、8インチの解像度1280×800のIPSタイプです。タブレットでは、7インチのものが多かったですが、最近では10インチクラスのものに人気があるようです。文書作成など画面で作業スペースを確保したいということであれば、ソフトキーボード表示で画面の半分近くを使うタブレットでは、Bluetoothキーボードなどを使ったりする対応が必要だとも言えます。動画再生でも、画面が大きければ見やすいので、10インチクラスのものに関心が集まっているようです。筆者も7インチのものを数台持っていましたが、性能も古くなっていたし画面が中途半端に狭く感じていたのでほとんど使わなくなり、1台だけ残して全部処分しました。これは、7インチサイズだからということだけではなく解像度も足りなかったということだと思います。バッテリー容量は、3,500mAhで約4時間の使用となっています。よくあるスペックです。充電ができる環境で使うだけなら、あまり気にしないところかと思います。
 確かに「格安」といえるお値段ですが、スペックだけをみるとCPUがひと世代前のものであったり、バッテリー持ちが弱かったりと競合製品と比べても価格性能比で、RAM 2GB、ROM 32GBというところ以外は特長がない思えてしまいます。筆者は、Mobile版ではなく、Windows10搭載ということもあってタブレットを予備機として用意しておこうかなっと最近考えていたので、このgeamee SIMフリータブレットが気になりました。