2015年3月4日水曜日

キャリアから格安SIMに乗り換え 格安SIM用のSIMフリースマホの供給不足

 月々の通信費をおさえた家計にやさしい格安スマホ。しかし、格安SIMで使えるスマホを用意しなくては利用できません。今回は、「LTE」(4G)という高速データ通信用回線ではなく、従来からの「3G」に接続する「3G端末」(docomo系MVNOのみ)についてです。
 格安スマホは、格安SIM(MVNO通信サービス)というキャリア(docomo、au)から回線を借り受けて通信サービスを提供していますので、キャリアとほぼ同じ仕様とエリアで、ご利用できます。高速データ通信は、LTEが主流になりつつありますが、「速さ」を必要としないデータ通信でしたら、3G回線でも問題なくできます。大きいデータ(電子書籍など)のやりとりをするものは、3G回線でダウンロードできないものがあるなのど利用内容に制約もでてきます。
 キャリアでスマホを使っているご家族の場合、格安SIMに乗り換えることで、かなりの額を節約することができます。1回線で、数千円の節約が可能かと思われます。キャリアで、月額利用料金6,500円のものが、格安SIMでは、1,600円からになり、通話料をあわせても2,500円ぐらいとすると、差額は、約4,000円。家族3人として、4,000×3=12,000円の節約ができる計算になります。
 docomo網格安SIMでは、docomo端末がそのまま使えるケースが多いので、まずは「動作確認済み端末一覧」で、ご確認ください。ただし、docomo端末では仕様により、テザリング機能は使えなくなります。au網の格安SIMの場合は、LTE対応 au 端末(iOS8以降のiPhoneを除く)なら、そのまま問題なく使えます。一応、「動作確認済み端末一覧」で、ご確認ください。
 さて、ここでやっと本題ですが、格安SIMで使えるスマホやタブレットを所有していないという方々は、SIMフリー端末を求めることになるかと思われます。現在、SIMフリー端末の多くが格安SIMとのセット販売での購入になります。(ネットショップをみる限り)特に、国内メーカーのスマホを単独で購入できることがほぼないのではないかと思われます。これは、格安SIMが新規契約者を対象にしたサービスしか提供していないためです。今年5月にキャリアの端末は、ロック解除の義務化が行われますが、それはあくまでキャリアで購入できる端末の話です。つまり、格安SIMなり格安スマホは一般ユーザへの本格的なサービスを提供できていない段階だと思ってくさい。海外製の安いスマホはクオリティーがキャリアの端末よりも低いものになりますので、たいてい使う気にはなれないと思います。ここは、割り切りのできる方向きの製品だと言えます。
 格安SIM用の端末(3G端末)については、去年暮れからcovia からSIMフリー3Gスマホ FLEAZ F4s(1万円前後)が発売されました。格安スマホは、耐久性がどのくらいかわからないですから出費をおさえるという傾向になります。また、バッテリー容量が、2,000mAh以下のものがほとんどですので、ほぼ毎日充電しなくてはならいかもしれません。こうしたことが苦に思わないということなら別ですが。結局、格安スマホは、まさかの時の予備機という位置づけが品質からいっても妥当な購入動機になっているようです。格安SIM用SIMフリー端末の供給が追いついていないということに、気をもんでいるのは筆者だけではないと考えています。今後、供給不足を解消することがありましたら取り上げたいと思っています。