いまでこそ、1万円ぐらいの格安スマホでも、SoCがクアッドコア以上になり、デュアルコアのものは見かけなくなりました。しかし、それでもRAM 1GBでは限界がアプリを入れたりするとすぐに来ます。最近のSNS系アプリも容量が大きくなる傾向がありますので、SNSアプリを起動するにもRAM 1GBでは数秒かかってしまう場合があります。いくつものアプリが同時に動作しているスマホでは、RAMメモリーの消費が大きくなるので、RAM 1GBではメモリ不足になりやすくパフォーマンスが落ちて、もっさりした動作になります。メモリ解放ソフトなどもありますが、それは一時的な効果であって、数秒後に元に戻る場合がほとんどです。必要のないアプリは設定で、無効にしたいところですが一般ユーザーには、どれを無効にしていいのかもわからないところだと思います。
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RAM 2GBで人気のあったZenFone5の後継機ZenFone2 Laser |
ただし、筆者の場合は、必要なアプリを割りと入れて使う方ですから、動作アプリが多くなってメモリ不足によるパフォーマンス低下で作業が足止めを食らうことがRAM 1GB仕様のものでは多かったと言うことがあります。アプリをほとんど入れないとかメールやブラウジング、動画だけということであれば、メモリ解放ソフトをうまく使えばそこそこのパフォーマンスだと思います。ただし、数年前のキャリアのスマホのRAM 1GB仕様のものでは、空いているメモリが100MBを切っていることがほとんどなので、いまから導入するのはどうかと思います。特にdocomoのスマホはAPN設定も独自仕様ですし、かなり密接にキャリアサービスと関連付け(紐付け)されているので扱いづらいです。ビジネスモデルのように細かく調整しているものならともかく、個人ユーザ向けのキャリアスマホを仕事で使う気には無駄が多すぎてなれませんね。ユーザーが充分にコントロールできない端末は、とても危険だと思います。
話はそれましたが、RAM 2GB仕様のスマホが主流になりつつあることは歓迎すべきことです。では、RAM 2GBの最安値であろうFREETEL SAMURAI MIYABIにすればいいのかといえば、そういう話でもありません。MIYABIは、ROM 32GBですが、防水対応ではありません。
最近、auで洗えるスマホ「DIGNO rafre(ラフレ)」(京セラ製)が発売されましたが、生活シーンの中で使うことを考えると、防水対応のスマホが生活シーンの変化に対応できるものだということがわかります。家族が増えて水仕事が増えたとか、例えば何かをこぼしてスマホが使えなくなったとか、もしこれが緊急事態でスマホから緊急連絡しないといけないシーンだとしたら大変なことになりかねないですから、そういうことも考えあわせると防水対応の普段使いのスマホは必需品と言えると思います。
12月にNTTコムストアから発売されたSIMフリースマホ Moto G 3rd Gen(モトローラ製)は、26,784円(税込)で、RAM 2GBでありながら防水対応ですから生活シーンに対応できるものだと言えます。これには、おサイフケータイがありません。11月に発売された富士通のSIMフリー arrows M02(RAM 2GB仕様)には、おサイフケータイ機能があります。これが格安SIMとセットで、34,000円を少し切るぐらいであります。日本メーカーSIMフリースマホ第2世代は、おサイフケータイ機能を標準で搭載してくるような感じですね。やっと格安SIMユーザーでも、SIMフリースマホを用途に合わせて選べるようになったといえます。最終的には、個々のユーザーの考え方しだいになりますね。
こんな話になったのも、10月に発売されたFREETEL MIYABIがRAM 2GB仕様の最安値だろうということで、この機種からまとめたかったのですが、11月にSIMフリーのarrows M02(富士通)、12月にMoto G 3rd Gen(モトローラ)が発売になり(どちらも防水対応)、しかもMIYABIの評価はまだ定まっていないというか、あまり良くはない(セキュリティ上不審な活動をするアプリが入っているなど)ので、RAM 2GBでも普段使いのスマホは、総合的な性能が物を言うという内容になっというわけです。