2017年3月20日月曜日

AMD新CPU RYZEN5 1600X(6コア12スレッド 3.6GHz Trubo 4.0GHz TDP 95W) 4月11日に発売

 3月に発売されたAMD新ハイエンドディスクトップCPU RYZEN7に続き、4月11日にRYZEN5の発売がアナウンスされました。RYZEN7のいままでの情報から、RYZEN5 1600にユーザーの注目が集まるところです。コアは上位のRYZEN7と同じではないかという観測が流れています。
 RYZENシリーズは、すべてのモデルにおいて倍率ロックフリー、つまりOC(オーバー・クロック)が可能なので、運用しだいでは上位モデルと同等のパフォーマンスを発揮できる可能性を持っているところに魅力があります。
 RYZEN5 1500Xは、4コア8スレッド 3.5GHz Trubo 3.7GHz TDP 65W。RYZEN5 1400は、4コア8スレッド 3.2GHz Trubo 3.4GHz TDP 65Wになっていて、価格差は数千円になるようですが、コアが上位モデルと同じもなのかは現在のところ不明です。
 RYZEN5に続きRYZEN3も発売が予定されていますが、価格レンジでみるとインテルCPUとの差額がそれほどでもなければ、インテルCPUを選ぶユーザーが大半かと思われます。やはり、6コア12スレッド以上のCPUにユーザーの注目も集まるところだと思います。
 いまのところ発売されたRYZEN7については、最適化がされているかどうかの実証がひとつの課題としてありますが、RYZEN7 1700無印のOCの話題が沸騰している状態で、最適化についての情報がみられるのは、もう少し先の話になるかるのかもしれません。
 さて、AMDから挑戦状をつきつけられたインテル陣営は、どう対応するのかがユーザーにとっての大きな関心事の1つになっていますが、Core i5をメインにCore i3のスペックの底上げをした実質値下げを敢行するのではないかというのが筆者の憶測です。
 ハイエンドのCore i7クラスでは、RYZEN7とは半額近い価格差があるので、これは埋め合わせできないところです。しかし、実績重視のビジネス用途のものですと話は違ってきますので、RYZEN7には時間が必要なところだと言えます。ここに現時点ではすみ分けがあると言えます。しかし、先にあげたRYZEN7の最適化が実証されれば、コストパフォーマンスからRYZEN7に切り換えるところがでてきますので、今後の動向がひとつの指標にもなります。
 これは余談ですが、ITを含めて米企業はリーマンショックの後遺症なのか、毟り取れるだけ毟り取るという経営をする傾向が強くなってきているようで、米企業の焦りみたいなものを感じています。インテルもAMDの開発の遅れを尻目にハイエンドCPU分野においては、独走状態でしたので、ユーザーからみれば面白い展開も期待できるのではないかと思っています。シェア80%のインテルをそのままにしておいても、あまりユーザーにとって有益なことはなさそうにも思います。