2024年8月13日火曜日

2024年のスマホは、どうだったのか?用途にあわせた機種選び。

  2024年夏モデルから新SoCを搭載した端末も出てきたので溜飲を下げる思いですが、ミドルレンジ以下のものですと、用途にあわせた機種を選ばないと長くて2年ぐらいの苦行になります。今日は、用途にスポットをあてた内容にしたいと思います。

 8月にレノボ傘下として再出発したFCNTの新機種arrows We2,arrows We2 Plusをまず見ていきましょう。エントリーモデルのarrows We2は、新しいSoCであるDimenstiy7025を採用しているので、サクサクで快適な操作は期待できないものの外出時のちょい使いには、何とかなりそうなスペックです。Snapdragon695 5Gとの比較で、ほぼ同等というベンチマークスコアですが、695 5Gそのものが数世代前のSoCなので、待ち受けだけできればいいという期待度のエントリーモデルから少し脱却した性能になったというのが、妥当な評価だと思います。また、海外メーカー製スマホにありがちな画面(ディスプレイ)が粗すぎてビデオ再生はおろか、アプリを数分間使うのもつらいといった難点もなさそうなので、そこは安心品質かと思われます。今どき数世代前のSoCであるSnapdoragon480やDimenstiy700の端末を現時点で導入する理由はコストをおさえる以外にはなく、使っていて待たされてばかりで少し重いアプリやWebでは使い物にならない場面も想定されます。筆者も現在、Snapdragon690 5Gという695 5Gよりも前の世代の端末を使っていましたが、そろそろ限界と感じる場面が増えてきています。arrows We2は、性能面でもしかしたらストレスなく使えるかもしれないスペックだといえます。

 ミドルレンジ枠になるarrows We2 PlusのSoCは、Snapdragon 7s Gen2 ですが、「7s」なのでコストダウン版です。GPU(ビデオ性能)をおさえられていると思われます。ゲーム用途では限定的だと思っておく必要がありそうです。この機種の特長は、自律神経測定機能があることなので、購買意欲に影響してきそうです。筆者は、三日坊主派なので、この機能目当てとは、なりそうもありません。この点では、胡散臭い中華製品にありがちなものを不安を抱きながら使うのとは違うので、興味を持つ方も多いかもしれません。言ってしまえば、何の変哲もない普段使いのミドルレンジ端末に、うまくスパイスをつけたものと言えるでしょうか?

 なにはともあれ、国産メーカー品質に準拠したスマホが供給されることは、ユーザーの安心感を支えるものでもあるので、どこまで人気になるかは想像できませんが、健闘していただきたいと思います。