2017年1月10日火曜日

AMD SocketAM1(FS1b)プラットフォームは、2014年に登場したTDP25Wの省電力タイプのAPU(SoC)用のものだった件について

 数年ぶりに自作PCを下調べをしていて、AMD APU用の安いマザーボードを見つけたのだが、ソケットがAM1というもので、知らないものだったので調べてみました。2014年に登場したもので、AMD APUは、SoCになっているようです。これは、簡単に言ってしまうとノートPC用のAPUだということで、TDP25Wになっています。しかも、SoCになっているので、コントローラーなど制御機能が集中しているタイプです。AthlonとSempronの2種類があり、2016年に発売されたAthron 5370(2.2GHz、クアッドコア)が最上位モデルとなっています。AM1のマザーボードは、コントローラーがSoCのAPUに入っているので、その分安くなっていて、Mini-ITXのものがほとんどですが4千円前後からありますね。


ドスパラ

ASUS AM1M-A(Micro-ATX)

 筆者は、GIGABYTEのAM1(Micro-ATX)用マザーボードをAmazonで見つけて、ドスパラで価格チェックしたのですが、AMDのAPUとマザーボードをあわせても1万円ぐらいで済んでしまいます。予算をおさえてた省電力の自作PCにはうってつけなのですが、最上位モデルのAthlon 5370で、2.2GHzということでAM1プラットフォームを選んだ場合、スペックが頭打ちになってしまいます。Mini-ITXマザーで小型省電力PCを組むとなると、用途は限定的になります。しかし、Win 10 をインテルのSoC Atom (約1.3GHz up to 約1.8GHz)で動作させているわけですから、最近のゲームを高画質で動作させるのは無理ですが、ブラウジングや動画再生などには、さほど問題になるようなことはなさそうです。ただし、AM1マザーボードの内部SATAポートが2つしかなかったり拡張性はあまりないので、注意が必要かと思われます。
 AMDのAM1プラットフォームの活用について、筆者なりに考えて見るとMini-ITXで省電力の小型PCを組むとなれば、小型サーバーとしての用途が最適な気がします。実際、メインで使うものになると、拡張性やスペックのマージンなどを考えて、予算を上乗せするユーザーがほとんどではないかと思えるので、やはり2台目のサブであるとか、サーバーであるとかにAM1という選択肢があるのではないかと思えます。