2017年1月30日月曜日

新旧グラボの傾向と対策を考えるまで

 プレイしてみようかなというオンラインゲームがあったので、それ用の自作PCを組もうとPCパーツ選びをしていましたが、いままでは低電圧CPUで省エネ自作PCを組んでいたので、ハイエンドのグラフィックスボード(グラボ)についてはスルーしていました。自作PCも数年ぶりになりますが、当時のグラボと言えば、CPUに匹敵するハードウェアとしてアピールしていような気がします。
 3Dゲームといえば、NVIDIA GeForce GTXからということで、GTX1050TiやGTX1060
、GTX1070、GTX1080が販売されている現在で旧世代のグラボについて考える必要性があるのかどうか筆者も疑問に思えますが、目的のオンラインゲームができればいいわけですし、自作PCも数年ぶりになるので、コストをおさえてためにも中古の旧世代製品も含めて組んでいくことにしました。
 筆者にとって、3Dゲームを視野に入れた自作PCであって、目的そのものが3Dゲームではありませんので、そこそこのスペックを想定していきます。最近の傾向として、AMD社のAPUという内蔵GPUを強化したものが販売されていますが、その走りにあたる2011年の製品AMD A8-3850を偶然にも導入できたので、この製品からいろいろ調べることになりました。
 はじめは、インテルPentiumG4500からグレードアップしつつ軽めのオンラインゲームに対応したスペックにしていこうと思っていましたが、予算の都合でAMDのAPUからはじめることにしました。本来なら現行のAMD SocketFM2+からで良かったのですが、中古市場でも人気があるらしく、なかなか導入するチャンスが訪れないたので、業を煮やして終息製品のSocketFM1にすることにしました。
AMD A8-7600 SocketFM2+

 AMD APUでは、A8-7600(3.1GHz、4Core、TDP65W)を軸に考えていたのですが、途中インテルPentiumG4500やH170チップセットマザーボードを導入してから、このCPUのiGPU(内蔵GPU)の性能から、選定を間違えたのではと思えたのですが、すでに予算に都合がつかない状況に立ったので、自作PCも久しぶりなので中古で練習することもかねて、AMD SocketFM1製品で様子見をすることにしました。
 詳しくいうと、インテルPentiumG4500は保守用にして、Core iシリーズを導入しするにしても、ミドルクラス以上のグラボを用意することになるので、遊び用の自作PCとしてはかなりな金額になります。それで、これを一時中断することにして、なるべくコストをおさえた方向で楽しもうということにしました。
 さて、2011年のA8-3850(開発コードネー::Llano)では、そのiGPUと外部のグラボでAMD Dual Graphics(適用グラボHD6670など)というCrossFireXのような機能があったりとしましたが、内容的には、ミドルクラスのグラボ性能に近づけるといったものであることがわかり、ミドルクラスのグラボの中古をみてまわりました。
 3DゲームとなるとNVIDIA GeForce GTXのTi系からみることになると思いますが、1万に近い中古価格のものだと、現行品のGTX1050Tiを選んだ方がいいわけですから、予算を5千円以下にしてみました。旧世代のグラボで気をつけたいのは消費電力が大きく、場合によっては電源ユニットを850W以上しないと不安があるというところです。2014年ごろのGTX750Tiぐらいから省電力化がされてれいますが、それ以前のものですと負荷がかかれば200W以上300W近くまでいくミドルクラスのグラボもありますので、ここは事前にチェックしないといけないところになります。筆者は、500Wの電源ユニットを使うつもりなので、これで電力供給ができる消費電力のグラボを選ぶことになります。
 新旧のグラボの価格性能比をみてみると、GTX1050Tiなどをみれば、かなりの差があって、旧世代の中古グラボもコスト以外でのメリットがあまりないです。しかも、消費電力が比較的大きいので扱いづらいところがあります。筆者は、AMD Dual Graphicsを想定して、A8-3850適用の最上位機種HD6670をみていたのですが、もう5年以上前の製品なので良い状態のものがほとんどなく、安かったミドルレンジのHD7770(2012年)にしました。電源ユニットの問題がありますが、いまはHD7770をCrossFireXでドライブしてみようかとも考えはじめています。消費電力からみれば、HD7750でのCrossFireXが良いのですが、中古は在庫が常にあるわけではないので、たまたまHD7770になってしまい電源ユニットについて見直しているといったところです。
 NVIDIA GeForceでは、GTX560Tiを考えていましたが、消費電力が大きいのでスルーしました。GTX750Tiも考えましたが、いまのところの中古価格でさえも、現行品の1050Tiを選んだ方が性能面からみてメリットがあまりないと思えます。なので、GTXの旧製品は消費電力も大きいこもあって、やめることにしました。ほか詳しくはないですがリネーム製品についても気をつけたいところです。最近のグラボでは、CrossFireXやSLIといったグラボ2枚挿しが使えないものになっている場合もあるらしいので、そこも気にとめておいていいかもしれません。
 コスト優先でグラボの中古市場をみていましたが、新旧グラボの性能差を考えると、コストをおさえるという以外では、製品品質や性能を犠牲にしている感が強いので、個人的にはあまり気乗りしない選択肢に思えます。用途としてマルチディスプレイや2Dなど、3D以外であれば問題ないようには思えます。
ASUSTek NVIDIA GeForce GTX1050TI搭載ビデオカード
オーバークロック メモリ4GB PH-GTX1050TI

 筆者は3Dゲームビギナーなので、GTX1050Tiの価格でもプレイし続けるとも限らないので考えてしまうのですが、実際のプレイ動画をみると価格の割には良好にみえました。
玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1050搭載
GF-GTX1050-2GB/OC/SF
軽めのゲームなら、こちらでも良さそうな気がしますがプレイしたいゲームのスペック要件を自薦にチェックしておく必要があります。Amazon販売のものは、入荷待ちになっていて1ヶ月近く待たされるようです。(2017-01-30時点)
 筆者の考えは、先にAMD APUで、いろいろ試してからインテルのCore iシリーズを導入して、NIVIDIA GeForce GTXのどのクラスのグラボを狙うかを検討することにしました。予算のこともありますので、AMDのAPUで充分ならインテルPentiumG4500で普段使いの自作PCを組むつもりでいます。