2017年1月18日水曜日

詳しくないと選べない!?グラフィックスボードについて、増設の際には電源をチェック

 今回、軽めのオンラインゲームができる自作PCを組もうとグラフィックスボード(以下グラボと略す)を増設しようと考えていました。先にインテルPentium G4500を導入したものの内蔵GPU(iGPU)がAMDのAPU(CPUとGPUを統合したもの)より性能が低くなること、CPUとGPUの関係も気になり、予算もないことから2011年のAMD A8-3850からはじめることにしました。一般的には、3D性能を求めるとなると、CPU性能はそこそこでいいので、グラボにお金をかけた方がいいと言われています。インテルで言えば、Core i5やCore i3にして、後はグラボに投資してやりくりするといった具合です。
 筆者は、A8-3850(SocketFM1)を偶然お安く導入できたのですが、CPUスペックは2.9GHzのクアッドコアで、L2 1Mなので、もう少しクロック周波数が高い3GHzオーバーのものが良かったのかもと考えています。SocketFM1は、すでに終息製品で、現行品として短かったせいかマザーボード探しには苦労させられました。ちなみに現行製品は、SocketFM2+になっています。
 A8-3850(SocketFM1)のiGPUは、HD6550Dで、グラボのHD6670やHD6450などのATI Radeon HD6000シリーズ(以降たぶん)とAMD Dual GraphicsというCorossFireXのグラボ2枚挿しのように、iGPUとグラボをあわせてドライブができます。しかし、当時の記事からするとドライバーの最適や得手不得手があるといった課題があって、エントリークラスのグラボを増設して、ミドルクラスのものに近づくといったもののようです。ここは、ミドルクラスのグラボを増設した方がいいとよく言われるところでもあって、3D性能を求めるユーザー向けというよりかは、そうではないユーザーで、コストをかけずにそこそこ使えるミドルクラス寄りの性能を実現できるものという位置づけの機能だと言えます。筆者もDual Graphicsを試して不満がなければ、それでいこうと思っていました。
 5年以上前の製品と情報で、特に製品情報では、その時点での新製品情報なので、その後のこととかが、さっぱりで現在ではどうなのかというところがわかりません。また、SocketFM1は、すでに終息したものなので、サポート面でも期待できないところになります。そこで、AMD Dual Graphicsを試すにしても、当時の製品を使うのが無難なのかもしれないと、HD6670のグラボを探していましたが、古いものなので痛みが目立つものばかりだったので、結局あまりよく考えずにHD7770(2012年)のものを求めました。これは、ミドルクラスのものらしいです。
 いままで、自作PCでも低電圧のものを中心に組んでいた筆者にとって、グラボといってもエントリークラスのマルチモニター用ともいえるライトなものばかり扱っていたものだったので、ミドルクラス以上になると、どれぐらいの性能なのか見当がつかないです。しかし、消費電力については、負荷がかかると100W前後まであがっていたものが、いまでは省電力化が進み、補助電源のないグラボでも、そこそこのパフォーマンスが期待できるようになっているということがわかりました。100W前後まで消費電力がかかってしまうグラボを増設するには、ATX電源を交換する必要がでてくる場合がありそうです。300Wぐらいの電源だと、グラボ増設ができないのではと考えてしまいます。メーカーサイトなどをみると、400W以上がひとつの目安ではないかといえますが、それでもATX電源が安定して電力を供給しているとは限らないので、ミドルクラス以上のグラボを増設する場合、電源も一緒に新しくする必要がでてきそうです。最近の製品であれば、500Wぐらいあれば問題がないとされているかと思われます。
棚にあった未使用のATX電源
ここまで話をしたところで、今回の自作PC組むきっかけになった棚にあった未使用のATX電源の出力を確かめてみると定格で360Wでした。300Wクラスだと思っていましたが、それより+α程度なので、ちょっと厳しいかなと思います。やはり、はじめに考えていたAMD Daul Graphicsで、補助電源なしのグラボを増設して、やりくりしていくのが無難な気がしますね。