2017年1月5日木曜日

AMDのAPUについて、上位モデルA10-7890Kの価格は?

 プレイしてみたいオンラインゲームがあったので、数年ぶりに自作PCをやろうかと下調べをしていました。以前は、AMDのCPUで省エネタイプのものを組んでいましたが、今回は3D性能重視なので勝手が違うことを痛感しています。
 さて、AMDのAPUは、従来はマザーボードにあったGPUをCPUに統合したもので、グラフィックボードぐらいの性能を実現させています。まず注目したのはAシリーズのミドルクラスにあたるA8-7600です。1万円以下のAPUでありながら上位モデルに迫る性能で人気があるらしいです。とは言うもののAPU内での比較においてなので、過度な期待は禁物なのかもしれません。
 今回の自作では、マザーボードもCPUもWindows7以前のものなので、ゼロからのスタートと言ってもいいかと思います。こうした場合には、近い将来も考えて現行品で揃えるのが得策です。しかし、予算がほとんどない場合、中古でもいいから数世代前のもので済まそうとすると、その分いろいろとリスク要因が増えるというデメリットがでてきます。今回の場合は、数世代前のSocket FM1にしようかと思いましたが、中古市場でもあまり数がないようですし、FM2、FM2+とは互換性もないので、高スペックのAPUを導入できるあてがないというが現状です。ここは在庫がある現行品とは状況がまったく異なります。また、中古の場合には、個々の品質はピンキリなので、決して安全なPC環境ではなく、仕事に使うにはメインになるPCが必要になりますね。
 AMDのAPU A Seriesは、A10A>A8>A6>A4の順に性能差があり、A10が上位モデルとなります。2016年3月に最上位モデルのA10-7890K(4.1GHz、4 Core、Radeon R7)で開発コードネームが「Godavari」になります。
A10-7890Kの価格は、Amazon販売のものですと現時点で、16,957円と発売当時の秋葉原価格のほぼ2万円よりもお安いようです。それまでは、同じ「Godavari」で、CPUクロックが3.9GHzのA10-7890K(3.9GHz、4 Core、Radeon R7)が最上位モデルでした。ちなみにAmazon販売以外のマーケットプレイス出品でPCパーツに市場価格とはかけ離れて高く値をつけているところがあるので気をつけていただきたいです。必ず他店との価格チェックをおこなってください。また、ご存知のユーザーも多いと思いますが、Amazon価格においても多少の変動があり、セールなどがかかる場合もあります。
 CPU性能だけみると、A10でインテルのCore i3との競り合いとみる向きもありますが、GPU性能では優位にあるようなので、軽めのオンラインゲームであればAPUだけで済むというところは筆者のような億劫になりがちな者ですと助かる選択肢となります。しかし、いつ出来なくなってしまうかもしれないオンラインゲーム用ということなので、あまりコストをかけてくないのも事実です。となるとミドルからエントリークラスのモデルをみていくことになりますが、下位モデルになるほどコア数が減る分、CPUクロックをあげて性能を上げるという傾向があり、ベンチマークなどの結果をよく分析してからでないとスペックだけでは、よくわからないという状況になっているようです。CPUクロックがあっても、A4やA6だったということでは勘違いしやすいところがあります。
 市場のシェアはインテル8割で、残りの2割がAMDと言われていますが、自作ユーザーには両方を目的にあわせて使い分けている方もいらっしゃるようです。
 筆者は、旧製品の情報から入ったので、短命に終わったSocket FM1の製品情報を追っていたりしていましたが、徒労に終わった感じです。いまからAMDを導入するとなれば、現行品から選ぶのが先を考えると得策です。筆者は偶然にもインテルCPU用のH170チップセットがのったマザーボードを安く手に入れることができたので、目的のオンラインゲームから仕事ができる仕様へと方向転換することになりましたが、それがなかったら未だにAMDの情報を無駄に追っていたかもしれません。