2015年11月20日金曜日

ASUS ZenFone5が果たした役割は大きかった

 去年の今ごろは、RAM 2GB搭載のZenFone5が登場し、格安SIMユーザにとって朗報となりましたが、今年はそれを日本メーカーSIMフリースマホ2世代目のarrows M02が果たしたと言えます。
 この製品で過去を振り返っても、あまり注目はされませんがZenFone5の果たした役割を考えて見たいと思います。ZenFone5が登場するまでは、安さを前面に出した「格安スマホ」に注目が集まり、格安SIMユーザにはデザインを含めて品質の高くないSIMフリースマホをコストをかけないで導入するという傾向が主流でした。どうせ、難があるなら安く済ませた方がいいという考え方です。
 しかし、Nexus7(2012)とNexus7(2013)を手がけたASUSは、RAM 2GBを搭載したデバイスがユーザーに支持されることをすでに知っていた為に、ZenFone5をRAM 2GB搭載で発売したと思います。これがスマッシュヒットして、格安スマホでもRAM 2GBのものが主流になりつつあります。これは、携帯電話キャリアのスマホユーザーはすでに既知のことでしたが、キャリア以外でスマホの入手が難しい格安SIMユーザーには、RAM 1GBでも使えるものだと思い込んでいた節があったと思います。しかし、実際は違っていたということをZenFone5がヒットすることで知るところとなったわけです。折りしも、マスコミが格安SIM(格安スマホ)を盛んに報道していた時期と重なって、予想以上にZenFone5の販売台数は伸びたのではないでしょうか。その後、ハイスペックのZenFone2を発売したのですが、やはり手ごろな価格のZenFone5と同等スペックのZenFone2 Laserが主流になっていると思います。
 SIMフリースマホのRAM 2GBが当たり前になったのは、ZenFoen5のお手柄と言えるでしょう。このASUSのZenFone5というのは、ASUSがPCメーカーだったことから、PC事情に詳しいユーザを動員できたということがヒットに貢献していると思います。筆者もASUSが信頼できるPCメーカーであるからこそ、ZenFone2 Laserを導入したわけです。いまは、ASUSもライバルと言われているHUAWEIもハイスペックよりのスマホを国内で販売していきたい様ですが、たぶんパッとしないと思います。格安SIMユーザが事情に詳しい層から、一般ユーザ層に広がりをみせる中、どうしても知名度の低い海外メーカー製のSIMフリースマホは苦戦をしいられるということになるかと思います。また政治的な影響もあって、先細りが濃厚だと思いますね。
 今年度内に投入されるであろうMOTOROLAブランドの防水対応の格安スマホが登場すれば、非防水対応のスマホはシェアを落とすことになると思います。これにどう対抗するのか注目したいところですが、いちユーザーなので多分そこまでは追わないと思いますね。とにかく、来春まで日本メーカーSIMフリースマホ2世代目が発表されることでしょうから、そちらからチェックすることになるかと思います。