2015年11月29日日曜日

格安SIMユーザーの憂鬱 使える端末不足が普及にブレーキをかけている

 携帯電話料金の引き下げ策を検討する有識者会議が行われている。携帯電話キャリアの割引制度についてだとか話題になっているが、その前に格安SIMユーザーとして普段使いできるSIMフリースマホの供給不足からなんとかしてもらいたいと思ったのは筆者だけではないはずです。議論の内容からして国民に理解ある姿勢を誇示したいだけなんじゃないかと思ってしまうのは邪推だろうか。あまり政治には関心のないスタンスなので、あまり言わないことにしたい。





SIMフリースマホ 富士通 arrows M02
スペックとかコストパフォーマンスとか格安スマホで言われていますが、中国人観光客が国内で家電製品を爆買いしているわけですから、普通に考えて普段段使いするスマホは日本メーカーで正解なわけです。安いから途上国で売れているだけの話であって、国内事情とはまったく関係ないのが格安スマホといわれる海外製SIMフリースマホであって、単に日本メーカーがSIMフリースマホを販売してこなかったものですから、渋々使っているだけです。
 しかし、11月に発売された富士通製のSIMフリースマホ1機種では、国内の多様化したニーズにこたえることができないのも現実ではないかと思います。シャープは、やや高性能なSH-M02を発売しましたが、価格が4万円ちょっとなので、arrows M02のコストパフォーマンスを考えると厳しいですね。筆者は、arrows M02が防水・防じん対応に加えて、耐衝撃、耐塩水のタフネススマホであるということを高く評価しています。それだけで、最低2年は使えると思わせてくれるからです。
 日本メーカーの第2世代SIMフリースマホが来春まで、ソニー、京セラと発表されると思いますが、大穴としては、中国PCメーカーレノボ傘下のMOTOROLAの防水対応SIMフリースマホ MOTO G 3rd Genだと思います。年末になるか春先になるか気になりますね。
 ソニーの場合は、格安SIMのSo-netとの抱き合わせ販売になっているので、いくらXperiaでも限定的な販売台数になると思います。あまりユーザー本位でないところに批判の目が向けられているとは思いますが、こういうやり方だと先がないと思っていいかと思います。あとは、京セラなんですが、TORQUE SKT01の後継機がでるのかどうかが注目されるところです。TORQUEは高耐久性仕様のスマホで、この点についてはarrows M02よりも格が上なんですが、ユニークなデザインになっていて、ユーザーを選ぶ機種とも言えると思います。イオンスマホとして登場することになりそうなんですが、筆者は顧客に安心感を持って来店できる専門性の高い店舗販売をした方がいいと思います。実際、筆者も家電量販店とかに行く気がないですからね。専門性が薄いということはユーザーにとって有益なものが期待できないということでもありますから。携帯電話売り場のキャンペーンでバイトの女の子をみかける度に、その商法にうんざりしているわけです。
 日本メーカーのSIMフリースマホといっても、4万円でも喜んで使えるぐらいのクオリティのある端末を発表してもらいたいところです。ちなみに、スマホというのは携帯電話キャリアでしか提供していなかったから注目されているので、製品として訴求力のあるものではないです。つまり、携帯電話キャリアが提供しているから使っているだけで、製品として魅力を感じているユーザーはほんどいないのではないかと思いますね。iPhoneだけが、製品として訴求力のあるiPodから派生した人気商品であることは誰でも認めるところです。そういう意味では、iPhoneユーザーが大半の国内ユーザーは健全というか見る目を持っていると言えそうですね。