2015年11月24日火曜日

格安スマホの落とし穴 失敗できないスマホ選び

 日本メーカーの第2世代SIMフリースマホarrows M02が発売されました。やっとRAM 2GB搭載でサクサク動作するコストパフォーマンスに優れた端末が登場したと言えます。しかし、「格安スマホ」というコトバに導かれて、価格のお安いものを検討されている方々もいらっしゃることだと思います。しかし、格安スマホは、比較的リテラシーが高いユーザーが用途限定で使いこなすケースが今までは多かったというのが実際だと思います。今回は、失敗しがちな格安スマホの落とし穴について格安SIMの利用を前提として考えてみたいと思います。
SIMフリースマホ 韓国メーカーLG電子 G2 mini
2年ぐらい前に広く格安SIMの端末セットに採用された機種

 まず、普段使いの場合では屋外で液晶が見えにくいというのがあります。こうした屋外で液晶がみえないというのは意外に携帯電話キャリアのスマホでも、よくありました。液晶の見えやすさは液晶ディスプレイの価格に比例していると思いますので、格安スマホでは気をつけたいところです。
 ボディーを軽くあててもすぐ痕がつく。特に海外製ものでは、プラスティックボディー部分や金属部分でも、ちょっとしたことで、簡単に凹みます。また、使い込むと塗装剥げがすぐ起こるなど、ボディーの表面仕上げなど加工技術が未熟なために発生しやすいです。道路などのアスファルト上に勢いよく落下したら、破損してスマホ内のデータを失う危険性が高いといえます。これは、格安スマホは防水対応でないものが多いので、内部にしても造りがちゃちな場合が多いので、衝撃で破損することは充分考えられます。密閉性もないので、湿気がこもれば錆びる危険性もあります。これは内部部品に安い金属部材を使用しているケースも考えれますので、そういった錆びやすい金属部品を使っているものは、お話になりません。
 機能面では、センサーが省かれている。これは、Googleの認証の問題もありますが、最近ではかなり緩くなってきているので、センサーを利用したアプリをインストールしようとしてもできないとか、インストールできても動作できないなどの問題が発生します。最近発売されたAcer Liquid Z530は、加速センサーと液晶輝度調整の為のセンサーの2つしか搭載していません。こういうところを知ったうえで格安スマホを選びをしないといけないので、余計に労力がかかりますね。
 通知ランプが付いていない。これは、充電中を知らせてくれたり、電話やメールなどがあった場合、ランプで知らせてくれる機能がないので、これがないとかなり不便ではないかと思います。
 電源については、バッテリー性能に差があります。日本メーカーのものでしたら、安全を確保するための回路や構造になっていますが、海外製ではそういう機能が省かれている場合があって、そういう製品は大変危険です。バッテリー持ちなどの性能では、使ってすぐ劣化するものもあるようです。これは、あまりにコンパクトサイズのバッテリーでは技術不足で機能が劣ってしまうのが原因のように思います。
 充電については、卓上ホルダが使えない。充電するのに、microUSBケーブルをつなげなければなません。いくら「格安」といっても、こんな手間がかかるようでは長く使っていけませんね。よく、Qi規格の無線充電のレシーバーをmicroUSBにつけっぱなしにして利用できるようにするものがありますが、これは数年前に携帯電話キャリアのスマホにも採用されたもので、卓上ホルダに負けて定着しなかった技術ですから、何をかいわんやです。すでに、実証済みのものです。無線充電そのものも発熱がありますので、デバイスの寿命を短くするという欠点があります。
 まったく使わないだろうマイナーなアプリがプリインストールされていて(工場出荷時に入っていて)、削除できない。筆者も、いま人気がある格安スマホを導入したのですが、見たこともないようなアプリが結構プリインストールされています。ROMメモリの無駄にしかならないようなものが削除できないものとして、割とありますね。某国製なので、個人情報を勝手にどこかに送信していまわないかと、個人情報は極力入れないようにするなどの対処が必要なのかもしれません。
 格安スマホの落とし穴について、思いつくところを並べて見ましたが、実際にはメーカーのサポートに問題があったり、実質メーカー保証がないに等しい場合もあるようです。たぶん、まだまだ、あると思いますが、そんなことを考える以前に、日本メーカーのSIMフリースマホを選べば済むことだと思います。最後に、肝心の通信機能にも格差がありますので、気をつけていただきたいと思います。