2014年2月28日金曜日

レコードを探す

 最近、レコードを聴くようになって、30年前と同じようなものを聴くのは無理がある。当時、フュージョンを聴いていたといっても新譜を追うのではなく、逆に時代を遡ることが多かった。スタッフというフュージョン・バンドも、それで、聴き始めたときには、すでに解散していた。セッション・ミュージシャンの集まりで、こうした気をはくスタジオ・ミュージシャンが脚光を浴びていた。1960年代、米国でのボサノバ・ブームがあって、その影響が大きく、1970年代も色濃くその影響が残っていたように思う。そうした流れのもあって、ブームの方向性を探るという向きもあったのだが、1980年代に入ってビデオを楽しむことが主流になって、ポピュラー音楽というものが一歩主役の座から遠のいた感じを受けた。脚光を浴びたセッション・ミュージシャンたちは、ブームになるような方向性を見出すことなく、時代が変わってしまったのだ。
 そこで今何を聴こうかと考えた場合、1960年代よりのジャズかイージー・リスニング、映画音楽かなっと気が向いたときに探してみている。日本でイージー・リスニングといえば、人気のあったポール・モーリアが頭に浮かぶ。ボサノバも考えてみたが、いまのところ進んでいない。とにかく何かしらのムードがないことには音楽も楽しめないご時世になったと思えるので、いま聴いても違和感のないものにめぐり合いたいと願っている。

プログレ・ロックのインパクト

 記録に残るというかインパクトのあった体験として、ボストンの「ドント・ルック・バック」がある。もう30年以上前のことになる。これを聴いたときは衝撃にも近いものを感じた。かといってLPをすぐに購入したということもなく、ただただサウンドの構成に驚いたといったところか。今から思うと、ロックがFMでよくかかっていたので、好きで聴いていたというところではなかったのかもしれない。どちらかというと、ラジオを聴く行為そのものが楽しかったんだと思いますね。その後、ポピュラー音楽の情報源として活用するまで、つまり好みの音楽情報を求めるようになったのは、ずっとになってからです。

1970年代のポピュラー音楽からみて

 1970年代後半、高級ラジカセを買ってもらった。それまでのラジカセは、ハムノイズがのったり音が良いとまでは言えないもだった。それでFM放送を聴きまくった。クロスオーバーイレブンはほぼ毎日聴いていた。サウンド面で充実していたロックを聴き、そしてフュージョンを聴くようになった。理由は、音の出し方がきれいで演奏技能も比較的高いことにあった。
 ただ、ポピュラー音楽では演奏がうまいだけでは喰っていけないので、優れたコンポーザーなりプロデューサーが必要になってくる。1970年代は、アメリカでボサノバブームがあったり、ロックが新しいサウンドを求めたり、クロスオーバーからフュージョンへと完成度を高めた時代であって、オーディオもHi-Fi 志向へと音響環境も向上していた。こうした好条件もあって、ポピュラー音楽はピークを迎えようとしていた。
 肝心の音楽というものは、才覚のある人がやるのであって、当然スランプがあったりする。商業ベースだと浮き沈みも激しく、一曲ヒットしたぐらいでは、すぐに姿を消してしまう。かといってコンスタントに冴えのある活動を続けるのは不可能に近い話でもある。
 最近、レコードを聴くようになったが、ちょうど1980年ごろといえばフュージョンのピークでもあるのだが、優れた演奏者が多かったのかもっと思えてならない。すでに他界されてしまったミュージシャンも多く、高齢で創作活動をしていない人がほとんどだ。
 最近では、学校でジャズを教えてくらい社会環境も変わってしまっている。音楽に飢えている状況というか、ハングリー精神がなくてジャズができるのかどうか。それは音にダイレクトに反映するところもあって、フュージョンに至っては人々の共感を得るサウンドを失っている。ほとんど趣味の領域であって、芸術性からはほど遠いものが多くなってしまった。ここら辺は、聴衆の不満のあるところで、そういう人はポピュラー音楽を聴かなくなっている。
 軽音楽というものが世間に広まったのは、そもそもラジオだったりテレビというメディアの音楽へのニーズから始まっている。あとは映画とか。つまり音楽そのものが単独のものとしての存在としてあるのではなく、ニーズにあった内容的に寄り添ったものであり、また、そういう内容のものが大衆に受けてきた。
 そうした環境中で音楽を聴いていると、音楽を消費していくことに何ら疑問をいだくこなく音楽自体(どう演奏しているのかとか、その背景とか)に興味を持つ機会さえ、あまり持てないで終わってしまうケースが多い。そもそも、音楽のルーツは儀式や祭事から始まり、日常的なものではなく現在のような商業ベースで軽音楽が供給されるというのは歴史的にみて、いたって最近の話である。

2014年2月27日木曜日

はじめの一歩

 初投稿なのだが、なんだか冴えない。一昨日の夜にPCが壊れてしまい、HP作成ができなくなってしまった。どうやらハードディスクの読み出しができなくなったようだ。そこで古いノートPCを引っぱり出してきて使っている。
 2月に入り2度も雪が降り、道端には雪の塊がまだ残っている。今日は曇りだったので、ブログのタイトルに借用することにした。
 このところ、もうヴィンテージと呼ばれるレコードを聴いている。聴いているといっても簡易型のレコードプレイヤーで昔を懐かしむ程度のものだ。1980年前後は、よくラジオなどを聴いていたが、1980年代後半になると他のことに夢中で音楽は、あまり聴いていない。なので、1970年代のポピュラー音楽を主にレコードで聴いている。
 そんなことをHPで、まとめていたら、まさかのクラッシュである。まぁHDDからは怪しい駆動音はしていたので、そんなものかっといった感じだが、システムを新規インストールするのにCDを探すところからはじめないといけない。趣味のことなので、億劫だ。
 外はどんよりと曇っている。晴れ間を期待できそうにない気配を感じながら、レコードをBGMにブログを新しく登録したわけだ。