2015年11月2日月曜日

「格安スマホ」は実態にそぐわないようになってきた!?

 マスコミで取り上げられるようになって知られるところとなった「格安スマホ」なんですが、この「格安」というのは、キャリアのスマホに比べて安いので「格安」となるのかと思いますが、もとは「格安SIM」の「格安」をスマホに付けただけのものではないかと思います。考えてみれば、売り手側の不触れ込みで安さを前面にだしたもので、どんなものが「格安スマホ」なのかは主観になるようです。現在、1万円以下のものから5万円以上するものもあります。いくらまでを「格安スマホ」というのか全然曖昧で、品質面からも「格安」とは思えないものもあるかと思います。
 「格安スマホ」といわれた海外製の比較的安価なスマホも価格的には2極化してきていますし、日本メーカーのSIMフリースマホも、おサイフケータイが当たり前になりそうなので、機能や品質からは「格安スマホ」として括るには無理がでてきました。しばらくは、メディアなどで使い続けるとは思いますが、ユーザにとっては混乱の原因になりかねない表現です。
 去年の2014年には、2万円台のLTE対応のSIMフリースマホやその年の暮れに1万円のSIMフリースマホ(3G端末FLEAZ F4s)が発売され話題になりました。それまでは、格安スマホといっても、客観的にみると決して安くはなく、品質管理面からみて妥当な、ケースによっては粗悪(故障を含む)とも言えるものまであったかと思います。3G端末でも、2~3万円はしていましたから安くはないです。日本メーカーがSIMフリースマホを販売していないところに、途上国向けの海外製スマホが国内市場に投入されたという格好です。


2014年に発売されたFLEAZ F4sの後継機 FLEAZ F4s+ (3G端末)

 
Covia LTE対応 SIMフリー スマートフォン FLEAZ POP ( Android5.1 / 4inch WVGA / FDD LTE / microSIM / 1GB / 8GB ) CP-L42A  
 2015年9月頃に発売されたLTE対応FLEAZ POP 急速充電に対応している(急速用充電器が必要)。他、FREETEL からは priori3 LTE が12,800円(税別)で、11月16日に予約開始。

 今年2015年になって、国内メーカーもぞくぞくと格安スマホといわれるSIMロックフリーのスマートフォンを発売するようになって、正直に言うとやっと正常化というか健全になったように思います。というのも、docomoのスマホは格安SIMでは一部の機能が使えなかったり、不具合がでたりすることがあるので、格安SIM(MVNO)用のスマホが実は必要だったわけです。また、国内メーカーのスマホでは、防水・防じん機能がありますが、海外の格安スマホにはそれがなく、バッテリーなどの品質面で問題があるのではないかという不安を解消できないでいたので、国内メーカーのスマホがいくつか販売されるようになって、一般ユーザもやっと格安SIMが使える環境になってきたといったところです。本当に安いスマホですと通知ランプもないですから使い勝手はよくないものです。
 「格安スマホ」は、そもそも価格に魅力があるものですから、必然的に「安かろう悪かろう」という面を持っています。また、海外製品では、技術面では模倣であったり、品質管理に不安があったりします。それとコストダウンのため作りが安っぽかったり、使いこなすのに工夫が必要だったりと、行き届いているものではりません。つまり、「格安スマホ」というのは、イメージが良くない製品だというのが一般ユーザが共有するイメージだと言えます。今後、日本メーカーの第2世代のSIMフリースマホが数多く登場すれば、もともとキャリアにスマホを供給して検証試験をしていますから、国内の電波事情にあったものである為、そのほかのスマホとは通信機能の品質面で差があるということなので、横並びにして、すべてを「格安スマホ」と称するのは、ユーザにとっては不利益な情報になりかねないわけです。