2016年10月6日木曜日

SIMフリースマホのSoC MSM8916 VS MT6735

 格安スマホに採用されているSoCには、クアルコム社のSnapdragon 410とMediaTek社のMT6735がよくあります。2015年からSnapdragon 410を搭載した端末が格安スマホとして多く国内投入されています。一方、MediaTekのMT6735は発展国向けの端末に採用されることが多い様で、あまり国内では販売されていません。どちらのSoCもミドルレンジクラスと言われていますが、どちらかというとエントリークラス寄りの性能ではないかと思われます。今回は、この2種類のSoCを採用している端末をまとめてみることにします。

Qualcomm Snapdargon 410 MSM8916> Android>
富士通arrows M03、arrows M02
ASUS ZenFone2 Laser ZE500KL、ZenFone Max ZC550KL
Moto G 3rd Gen XT1550
HTC Desire 626(電子コンパス無し)
Windows 10 Mobile>
MCJ MADOSMA Q501
Snapdragon 410はキャリアのスマホもあわせれば、さらに採用機種が増えるといった状況です。410の下位モデルにSnapdragon 210 MSM8909があり、Windows 10 Mobile端末ですが、DG-W10Mが採用しているのですが、処理能力はギリギリかなと思わせるものです。410は省電力設計が効いていてバッテリー持ちが比較的良いとされています。
 ここにあげたものは、すべて格安スマホですからコストダウンの為にセンサーが省かれていたり液晶表示やバッテリー持ちがいまひとつだったりしますので、時間があれば細かくチェックしていく必要があります。

MediaTek MT6735> ANdroid>
FREETEL SAMURAI MIYABI
Nuu X4

 海外では、格安スマホによく採用されているMT6735には、MT6735Pという下位モデルがあって、NTTコムストア販売のarp AS01Mに採用されています。AS01Mを実際に使っていますが、アプリを入れすぎると極端に動作が遅くなることがあり、ポテンシャルは低いと言えますね。
 どちらのSoCもブラウジングやSNSを利用する程度でしたら過不足ない性能かと思われます。ただし、通信面ではMediaTek MT6735系は回線接続に時間がかかりすぎるという欠点があります。数秒で接続できるのが普通ですが、接続に数分かかるという不便な仕様なようです。
 Android OSの場合、Snapdragon 410ですと、RAM 2GBでもなかなかサクサク動作する環境を維持するのは難しいと思います。
 機種別でみると、富士通のarrows M03とM02が、タフネス仕様でおサイフケータイ機能も搭載しているので、国内での普段使いには、この2機種から選ぶユーザーが大半かと思います。