2018年2月12日月曜日

新生FREETELがSIMフリースマホ REI 2 DualとPriori 5を発表

 FREETELを運営していたプライスワンマーケティングは、2017年12月に民事再生を申請。その後MAYA SYSTEMがFREETELブランドと端末事業の譲渡を受けて、開発が頓挫していたREI 2 DualとPriori 5の発売にこぎつけたことらしいです。いままでと大きく違う点は、SoCをいままでのMediaTek社製から国内でも定評のあるクアルコム社製 Snapdragon 625と210に変更したこと。
REI 2 Dualはミドルレンジクラス、Priori 5はローエンドと従来どおりの位置づけで、REI 2 Dualはデュアルレンズ搭載でカメラ性能を強化したものに、Priori 5はローエンドでありながらDSDS対応という仕様になっています。すでに予約販売受付中です。
FREETEL REI 2 Dual
FREETEL Priori 5

 MAYA SYSTEMでは、eSIMデバイスのモバイルルーターjetfi(ジェットファイ)を提供するなど、海外でも気軽に使えるeSIMデバイスを手がけており、今夏にはeSIM対応のスマートフォンの発表を予定しています。つまり、FREETELブランドは海外に対応したグローバル端末に転身すると予測されます。すでに、Apple SIMのようなVirtul SIMなど、SIMカードを入れ替えることなく携帯通信キャリアを自動で選べるなどユーザーにもメリットはあるのものとしてメディアの注目度はありますご、これは大きな収益を得ることができる事業であることには間違いないです。Appleの場合は、iPhoneが高価なためにキャリア端末として割引き販売をしないと売れない状況になりつつあることを考えても、iPhoneより安いFREETELブランドのeSIM対応スマホが先に普及する可能性も考えられます。
 今回の2機種をみてみますとREI 2 Dualは、Snapdragon 625を採用しカメラ性能を強化したことで、競合製品と肩を並べた印象があります。Priori 5については、バッテリー交換ができるタイプに戻し、アクセサリー製品として、電池パックを提供するようなので、バッテリー劣化を懸念して使わずじまいになることが避けられます。最近のバッテリーは交換でない一体型が主流ですし、交換できるタイプでも電池パック(バッテリー)の提供をしていないものがほとんどです。アフターサービスには期待できない海外メーカーが大半という現状では、Priori 5は安心して使える数少ない機種だと言えるのかもしれません。SoCこそローエンドのSnapdaragon 210なのですが、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応したことで、使い道も広がり予備バッテリーを用意すれば海外でも使えるSIMフリーなだけに、意外とニーズはありそうです。このPriori 5には7色の背面カバーが付属しているので、好みで背面カバーの着せ替えができます。音質では、BluetoothのaptX対応しています。
 いままでのFREETEL端末の印象は、ODM製で決して良くないものだと言えるものだったが、今回の機種から開発に自社が直接かかわっているものになっているらしい。発表会の動画などを見た限りでは特に問題もないようでした。