2018年2月19日月曜日

格安SIM(MVNO)+格安スマホを普段使いで利用するうえでの不安材料とは?

 「格安SIM」は、安いということで普及していましたが、2017年12月FREETELのプライスワン・マーケティングが民事再生法を申請したということで、業界筋の話だと100万回線ぐらいの契約がないと単独での経営が難しいということを現実のものとして見せられたということのようにも思えます。ユーザー側からすれば、安心してサービスを受けるのに契約回線規模がひとつの目安になるということでもあるかと思います。格安SIMのMVNO事業者選びを慎重にしておかないと余計な心労をこうむることになります。
 さて、料金がほぼ横並びにともいえる格安SIMですが、MVNO事業者選びとならんで、問題になるのが端末です。どの機種を選べばいいのかわからないというのが、ほとんどのユーザーの本音だといえます。若い世代は、iPhoneを軸に、比較的安価なAndroid端末などで良いかと思いますが、中高年になるとスマートフォンへの抵抗感が根強くあります。これは、いままでのように携帯電話で通話するだけのユーザーが、操作がしづらいスマートフォンを敬遠するからです。ネット検索やSNSを日常的に利用するユーザーなら特にないところですが、使いもしない機能がのった端末代金に5,6万円も使うことは不経済だということで、通話ぐらいしか使わないユーザーは格安スマホへと関心が向かうことは、ほぼありません。また、スマホの商品知識がないことには、どれが良いのかまったくわからないので、ハードルが高いと言えます。この問題は、いままでキャリアがハイスペックの高価なスマートフォンを提供していたこともあって、後手にまわっているという現状があるかと思います。筆者も通話だけならスマートフォンよりも携帯電話を使いたいタイプのユーザーで、データ通信をスマートフォン経由でPCにつないで利用しているため渋々使っているだけに過ぎません。
 こうした格安SIMの事業者選びと利用端末の調達の難しさが、すでに普及した感のある格安SIM+格安スマホでの利用がさらに急増することを妨げているとも見受けられ、その先例として、プライスワン・マーケティングの民事再生法申請があったのではないかととらえています。端末については、筆者は以前から懸念していたことですが、国内メーカーからも格安スマホが発売され以前よりは改善されたという印象を抱いています。今後のメーカーに期待するところです。