2016年5月11日水曜日

ZenFoneシリーズの比較から格安スマホのスペックについて

 巷に「格安スマホ」というコトバが数年前に広がり、2,3万円の海外製スマホが通販サイトや家電量販店に並ぶようになりました。筆者もASUSのZenFone2 Laserを導入しています。あまり使用頻度は高くありませんが。キャリアのスマホと比べてしまうとボディーの仕上がりや液晶表示の差があって、手にとるのはキャリアのスマホになりがちです。しかし、あまりネットを利用しないし、たまにしか音声通話もしないというライトユーザーで、端末にあまりコストをかけたくないのであれば、「格安スマホ」も選択肢になってくると思います。
 格安スマホはコストをおさえた端末で、ボディーの仕上がりや機能が必要最小限度のものと考えていいかと思いますが、少し前まで「ミドルレンジクラス」と呼ばれていたスペックのものが、現在では入門機クラスになっています。SoCならクアッドコア 1.2GHz、RAM 2GB、ROM 16GBで、バッテリー容量が2,000mAh以上。ディスプレイサイズは、5インチといった感じです。とはいっても、わかりずらいところなので、格安スマホを比較しながらスペックを考えていきたいと思います。
ASUS 5.5インチ ZenFone Go
  ASUSから発売されたZenFone Goは、5.5インチのディスプレイを採用したSIMフリースマホです。SIMフリーなので、端末が対応していれば海外で現地のSIMカードを入れて使えます。この機種はスペックだけをみるとコストパフォーマンスに優れたものだと言えます。


5インチ ZenFone2 Laser

 ZenFone Goは、先に発売された5インチディスプレイのZenFone2 Laserの廉価版ととらえられがちですが、バッテリー容量は、3,010mAhにアップされていて、こちらはdragonsnap 400ですが、クアッドコア 1.4GHzで多分ベンチマークテストだと、ZenFone2 Laserよりも若干いいのではないかと思われます。その反面、アウトカメラが800万画素で、ディスプレイにもゴリラガラスを採用していないようです。Goの方は、5.5インチディスプレイを採用していることから主にデータ端末として使えるものだと思えます。RAM 2GB、ROM 16GBは、Laserと同じスペックになります。どちらのWi-Fiも2.4GHzのみ対応というところも同じです。
 RAMについては、1GBのものですといろいろ使っていると、もたついたり動作が鈍くなり、場合によっては動かなくなり場合もありますが、RAMが2GBあると普通に使う分には、そうした不安はないですね。ゲームなどの負荷が大きいものですと、もたつくと思います。ROMは、16GBの半分の8GBが廉価版としてありますが、あまりアプリをインストールできないですし、基本的に標準で入っているアプリを使うだけの仕様と考えていいかと思います。あまり、無理にアプリを入れると動作面での不安を常に感じながら使うことになるのでストレスを感じますし、中級者以上でないと使いこなせない代物と考えていいかと思います。
 LaserとGoを比較しましたが、「格安スマホ」にありがちなアウトカメラの画質に期待できないとか、バッテリーが貧弱であるとかをうまくカバーしていると思います。また、ディスプレイ表示もあまり期待できないというのが製造コストからみても否めないところだと思います。そういうことを含めて考えると使い方も決まってくるところだと思います。必要にして最低これだけはキープしておきたいという線引きをして、「格安スマホ」のスペックをみていく必要がありますが、対応周波数帯(Band)など詳細にわたって細かくチェックするということもなかなかできないところです。こうした点がいまひとつわからないということになると、やはりキャリアのスマホを使うということが無難なのではないかと思えます。それとボディーの仕上がりとかを気にしないタイプでないと格安スマホを普段使いするのは無理だじゃないかなと思います。あと、海外製の格安スマホにはストラップホールがほとんどないですね。
そこそこ活躍してくれているZenFone2 Laser(右)




2016年5月10日火曜日

ドコモ端末 AQUOS PHONE ZETA SH-06E は格安SIMにおススメなのかどうか?

 格安SIMユーザーなら、ご存知の方が多いと思いますが、ドコモ端末に格安SIMを入れるだけで利用できて重宝しますが、ドコモ端末の仕様からテザリングは利用できません。筆者は、格安SIMで主にテザリングを利用していますので、ドコモ端末はあまりみない様にしています。いま現在、格安SIM運用で、SH-06Eが白ロム(中古)で値ごろ感があるということで、ちょっとみてみようと思います。
docomo AQUOS PHONE ZETA SH-06E

 SH-06Eはシャープ製で、約4.8インチのIGZO液晶(フルHD)を搭載しています。SoCは、クアッドコア 1.7GHz、RAM 2GB、ROM 32GB、バッテリー容量は、2,600mAhとライトユーザーには申し分ないスペックなのですが、Android OSは、4.2.2で、4.4へのアップデートはできないようです。
 いままで数台のAndroid 4.2を使ってきましたが、パケ詰まりと言われる読み込みが途中でとまってしまうことが頻発するようです。いま使用しているスマホもOSが4.2.2なんですが、パケ詰まりや安定性に少しかけるような気がします。4.4はパケ詰まりもほとんどなく、4.2より安定性と言うかパフォーマンスがいいようです。2013年の夏モデルなので、OSバージョンが4.2.2なのは致し方ないところ。しかし、Qiのワイヤレス充電に対応しているので、市販のQi充電器を用意すれば、置くだけ充電ができるという利便性も装備していて使い勝手は良さそう。
 格安SIMとの組み合わせでは、テザリングはもちろんできないが、Wi-Fiは5GHz対応で、アウトカメラは約1310万画素なので、普段使いにもできる仕様になっている。なんとも魅力的に思えるのだが、筆者にはテザリング機能が必要なので、SH-06Eを導入することはほぼないと思う。国内仕様ともいえるおサイフケータイ、ワンセグ、防水、あと赤外線通信などがあり、テザリング機能を必要としないライトユーザーであれば、シャープ独自の高精細なIGZO液晶なので、OSバージョンに目をつぶれば、そこそこ満足できる端末なんだろうと思える。しかし、個々に実機を手にしてみないことには、好みもあるので何とも言えないのも、また確かだと言える。



格安SIMの価格競争の果てに So-net 0SIMが登場

 格安SIMの低価格路線が激化していて、So-netから「0SIM」が登場した。0SIMは、500MB未満なら月額料金が無料というものなのだが、0SIMの誕生にはSo-netの事情があってのことで、かなりの制約があって使いづらいことは確かだ。しかし、月額料金0円と言うことでサブ回線として利用しようと考えるユーザーも多いのではないかと思える。
 格安SIMと言えば、低価格路線でサービスが充実していないというイメージなのだが、MNPなどでメインの回線、つまり普段使いのスマホとして通信費をおさえるユーザーは意外と多いらしく、格安SIMでも、BIGLOBEのように通話パックがあったり、音声通話派ユーザーの獲得に力を入れる流れもある。結局、安定した契約者を確保するのには、格安SIMでも総合的な使い勝手が良くなければ客離れが加速するというところがあって、0SIMはユーザー獲得の起爆剤になれば的存在に変わりはなく、500MB未満で無料と言っても実際にデータ通信を頻繁に利用するユーザーからみれば旨みのない通信サービスにみえることだろう。端末が複数台あって、SIMを一応入れておきたいといった使い方も考えられるが、hi-hoのアソート(SIM3枚)の方が3GB/月がバンドルされるので、こちらのほうが使い勝手がいい。0SIMでは、2GBから5GB/月まで使うと1,600円の定額になるので、データ通信をメインで利用するユーザーだと、月額1,600円になりがちで節約したい時には、なるべく無料になるように調整するとかが実際には多くなるのではないかと思える。
 格安SIMの低価格路線に話を戻すと、月額料金だけ安いということではユーザーのニーズを満たすことができない。使えないスマホやタブレット(ゴミ端末とも言われている)の端末セットを安さを前面に出して素人相手に商売をしようというところも、割と多い。そうした評判もあって、使えない格安SIMの低価格路線が一般ユーザーから敬遠されている傾向が今後は色濃くなるような気がする。格安SIMといっても、使い勝手や通信品質など総合的にみて満足できるところを選んでもいい時代になっていると思える。



2016年5月9日月曜日

単純に通信費をおさえる為の格安SIMを考えてみると

 通信費をグッとおさえることができる格安SIMも、一般ユーザーからみたら不安材料が多くなかなか導入に踏み切れないでいると思います。しかし、単純に通信費をおさえるという視点でみれば、日ごろ通話をあまりしないし、SNSをちょっとするぐらいでしたら、キャリアのスマホよりかは通信費を安く済ませることができることは明らかなので、子どもに持たせるのなら格安SIMでいいかなっと考えるところであります。
 そこで、思いあたるのが110MB/日という日次コースのあるOCNモバイルONEです。これは、毎日110MBを付与されるので、ヘビーユーザーには向きませんが、子どものスマホ中毒を懸念している場合に、SNSを友だち同士でするのには充分なデータ容量ですし、ゲームや動画などには使えない仕様でもあるので、これに音声通話機能を付けておけば、日ごろデータ使用量などをチェックをする必要もないですし、一応は安心できるかなっと思えます。
 実際使ってみると、格安SIMとキャリアの違いと言えば、データ通信速度が比較すると遅いということで、この点に不満がなければ、格安SIMが使える端末さえあれば、あまり不便さを感じないところかとも思えます。筆者は、格安SIMのデータ通信をノートPCとかにテザリング機能を使って、ネットにつなぐことがメインなので、格安SIMではドコモ端末のテザリングは使えませんので、ドコモ端末は基本スルーしているのですが、テザリング機能を利用しないユーザーなら、ドコモ端末にドコモ網格安SIMを入れて利用できるので、そんなにハードルは高くはないはずです。最新のVoLTE対応端末については調べてないので、そこらへんがどうなっているかは調べないとわかりませんが。Android OSについても、OSバージョンが4.4以降であれば、パケ詰まりも発生しないようですし、OSバージョンに気をつけて端末を選べば、そんなに問題もないかなっと思います。
 音声通話の安心感からキャリアとの契約を優先して考えたいユーザーが多いと思います。そもそも、格安SIMはデータ通信を安く利用できるというところが最大のメリットではあるので、データ端末に格安SIMを導入するというのがメインストリームではないかと思えます。また、キャリアサービスに依存している利用が多い場合、とてもじゃないけど格安SIMは、お勧めすることはできないのではないかと思います。PC環境があって、様々なサービスを自力で申し込んだりして、必要なサービスを受けることができるようにできるユーザーでないと、スマホ1台だけで済ませるのは、結構骨が折れる作業になるのではないかと思います。総合的に考えてみても、格安SIMは、補助的なデータ端末としての性格が強いとも言えます。
 しかし、実際には音声通話機能付の格安SIMを導入するユーザーが多いことも確かです。複数台契約などには、コスト面でのメリットが大きくなりますし、保険として回線を保持しているというユーザーも数はどうかわかりませんが、筆者を含めていることでしょう。
 通信費をおさえられるといっても、価格を追ってばかりだと必要条件に満たない仕様の格安SIMをつかんでしまうケースもできてきますので、利用内容の条件をしっかり設定してから選ぶ必要があるかと思います。So-netの0SIMは、話題になりましたが用途にあわないのなら無闇に契約せずにスルーしておいた方がいいような気がしますね。


2016年5月6日金曜日

格安SIM mineo auプランで、au Xperia Z Ultra SOL24 の運用を考える

au Xperia Z Ultra

 約6.4インチディスプレイを搭載したXperia Z Ultra SOL24というと、白ロムとしてはバッテリー劣化が気になって、気軽に手がだせない機種になりつつありますが、格安SIM運用でポータブルなタブレットを考えているユーザーには、理想的なサイズのひとつではないかとも思えます。
 現在では、5.5インチ以上の格安スマホ ZenFone Goが登場していますので、そうでもないですが品質も求めるユーザーにとっては、Xperia Z Ultraの存在は小さいものではなかったはずです。
5.5インチ ZenFone Go SIMフリー端末
5.5インチというと、5インチよりもやや余裕が持てる、つまりストレスをあまり感じなくなると思います。しかし、タブレットとしては最小限度的なディスプレイサイズにはかわりないところだと思います。Xperia Z Ultraの6.4インチであれば、さらに安定感を感じられる作業スペースだと言えます。手持ちで操作するには、6.4インチぐらいが限界だと筆者は考えます。7インチになると腕を伸ばすぐらいの距離が必要になるかと思います。持ち運びにも7インチは少し不便さを感じますね。
 最近、ZenFone2 Laserという5インチディスプレイのスマホをデータ端末として使っていましたが、やはり5インチですとやや小さく感じてしまい使わなくなりました。データ端末メインで、万が一の時の通話というスタイルですと、もう少し作業画面の大きい6.4インチぐらいものが欲しくなってきます。とはいっても、常時と言うよりかは移動時に必要に応じて使える程度のものを想定しています。これは、現在4.7インチのスマホをメインで使っているから言えることでもありますし、通話はガラゲーで済ますことができるユーザーには、ポータブルなデータ端末として、Xperia Z Ultra SOL24は最適ではないかとも思えます。そもそも、スマホとしてというよりかはポータブルなデータ端末としての「最適」と考えています。



Xperia Z Ultra SOL24 (6.4インチ)からの10.1インチタブレット

 最近、Xperiaシリーズを中心に下調べをしているのですが、数年前には、6.4インチディスプレイ搭載のSOL24に関心を持っていました。
au Xperia Z Ultra SOL24
 数年前に発売されたau Xperia Z Ultra SOL24を以前検討したことがあります。筆者は、mineo auプランユーザーなので、白ロム(中古)で導入するしかないので、良い在庫がなければ流れるケースが多く、SOL24も流れてしまいました。その時点では、おサイフケータイも使えるデータ端末として活用しようと思っていました。
 Xperiaタブレットの現行品は、10.1インチか8インチになっていて、SOL24の6.4インチというディスプレイサイズはないです。これは、タブレットの製品構成も影響しているところだと思いますが、いまの5.2インチディスプレイ搭載のXperia Z5に吸収されたとみていいでしょう。また、本体価格も影響しているように思います。用途にあわせて、ディスプレイサイズの異なるデバイスを使い分けているユーザーは少数派だと思えます。最近では、ポストPC志向が強く、10.1インチがメインになりそうな雰囲気が市場にありますね。
 ソニーコミュニケーションズはグローバル展開しているので、豊富な海外向け機種があり、いろいろ楽しめるところがあるのでXperiaを支持しているユーザーも少なからずいらっしゃいますが、そういった面でも他社とは異なるところです。
 話をSOL24に戻すと、本体価格がそれほどでもなければ、6.4インチはデータ端末として普及したのではないかと考えることがあります。筆者からみるとXperiaというか、ソニーコミュニケーションズは、6.4インチのSOL24を発売したというところを目のつけどころがいいのではないかと思えて、今後の新製品にも少し期待しています。
 10.1インチタブレットが主流になっていて、Windows 10 Mobileもビジネスユーザーを中心に支持されてきています。そうなってくると、XperiaとAndroid OSとの関係というのもクローズアップされてくるところなんですが、製品の特長を前面に出すのには、Android OSでは弱いのではないかという考えが開発者サイドにあるのではないかと思えますね。





ちょっとした人気!? docomo d-01G dtab 白ロム



 HUAWEI製のドコモ タブレット「dtab」です。白ロム(中古)で、1万円ちょっという価格で注目を集めているようです。ドコモ端末なので、格安SIMではテザリングができません。
 8インチタブレットの入門機として、dtabを考えてもいいかとは思いますが、キャリアタブレットのRAM 1GBですから、空きメモリが気になりますし、SoCもHUAWEIの子会社製かな。あまりスペックは高くないです。いまのところSIMロック解除をする必要なく、ドコモ網格安SIMが使えるというところに魅力を感じるユーザーには、良い選択肢なのかもしれません。詳しいスペックは、メーカーサイトで確認できると思います。タブレットは、7インチか8インチかという迷いどころがありますが、dtabはスペックも高くないですから動画再生や電子書籍に活用するといったところでしょうか。