2016年5月10日火曜日

格安SIMの価格競争の果てに So-net 0SIMが登場

 格安SIMの低価格路線が激化していて、So-netから「0SIM」が登場した。0SIMは、500MB未満なら月額料金が無料というものなのだが、0SIMの誕生にはSo-netの事情があってのことで、かなりの制約があって使いづらいことは確かだ。しかし、月額料金0円と言うことでサブ回線として利用しようと考えるユーザーも多いのではないかと思える。
 格安SIMと言えば、低価格路線でサービスが充実していないというイメージなのだが、MNPなどでメインの回線、つまり普段使いのスマホとして通信費をおさえるユーザーは意外と多いらしく、格安SIMでも、BIGLOBEのように通話パックがあったり、音声通話派ユーザーの獲得に力を入れる流れもある。結局、安定した契約者を確保するのには、格安SIMでも総合的な使い勝手が良くなければ客離れが加速するというところがあって、0SIMはユーザー獲得の起爆剤になれば的存在に変わりはなく、500MB未満で無料と言っても実際にデータ通信を頻繁に利用するユーザーからみれば旨みのない通信サービスにみえることだろう。端末が複数台あって、SIMを一応入れておきたいといった使い方も考えられるが、hi-hoのアソート(SIM3枚)の方が3GB/月がバンドルされるので、こちらのほうが使い勝手がいい。0SIMでは、2GBから5GB/月まで使うと1,600円の定額になるので、データ通信をメインで利用するユーザーだと、月額1,600円になりがちで節約したい時には、なるべく無料になるように調整するとかが実際には多くなるのではないかと思える。
 格安SIMの低価格路線に話を戻すと、月額料金だけ安いということではユーザーのニーズを満たすことができない。使えないスマホやタブレット(ゴミ端末とも言われている)の端末セットを安さを前面に出して素人相手に商売をしようというところも、割と多い。そうした評判もあって、使えない格安SIMの低価格路線が一般ユーザーから敬遠されている傾向が今後は色濃くなるような気がする。格安SIMといっても、使い勝手や通信品質など総合的にみて満足できるところを選んでもいい時代になっていると思える。