2015年5月18日月曜日

全然、整備されない格安スマホ(格安SIM)環境をみると総務省の旗振りが見えてくる

 マスコミで話題の「格安スマホ」なんですが、端末とのセット販売でも、通話料が安くない音声通話機能がついていたり、なんか変だなっと思っていたのですが、考えてみれば今月5月の総務省が実施したキャリア端末のSIMロック解除に乗っかった報道をマスコミをしていただけというのも考えられますね。
 いままで、格安SIMや格安スマホはマイナーな存在だったわけですが、マスコミ報道で信頼しちゃった視聴者がたくさんいたということです。はっきり、いっておきますがマスコミでも総務省でも、格安スマホを日常メインで使っている人は、まずいないというところから考えなくてはなりません。データ通信専用で、サブとして使っているかもしれませんが、音声通話機能をメインにして使ってはいないでしょう。
 市場では、SIMフリーのエントリークラスにあたるスマホはしばらくありませんでした。これは、国内メーカーがキャリアに気を使ってSIMフリーのエントリークラスを製造しない。もしくは、法人向けの端末しか手がけないなど消極性から、端末の供給にまったく目処が立たない状況が今年の3月ごろまで続いていました。ようやく国内メーカーのSIMフリースマホがでてきたと思ったら、購入できるのは新規加入者だけという、なんとも歪な状況です。
 総務省がキャリアのSIMロック解除の義務化を実施して、そこに利用料金の安い格安SIMがあって、マスコミもニュースになるので報道したということで、トップダウンによって知名度を上げただけで、実態は全然整備されてない、後からサービスを拡充するみないなことになっています。