2015年5月3日日曜日

gooの格安スマホ参入で、いままでの格安スマホのイメージを払拭できるのか?

 4月22日に発表された「gooのスマホ」は、かなりのインパクトがあったと思います。まず、その本体のデザインです。いままでは、中国製の格安スマホは、よく言えば個性的というか、はっきり言えば、変なデザインのものがほとんどでした。gooの発表したものは、そうしたユーザの抱いている違和感を払拭するもので、ご家族で導入しても、なんら問題のないデザインに仕上がっています。
 それに加えて、「グーの端末保証&安心サポート」で、スマホを日常シーンで気楽に使える環境を提供しています。もともと防水機能がありませんから、この弱点を補う意味でも端末保証は必要でした。肝心のスペックからみてもコストパフォーマンスは高いものです。中国企業はサポートが不得手というか、いまだに秘密主義的な立ち回りをしますので信頼するに値しないところがあります。NTTグループのgooがサポートをしてくれるとうことは、一般ユーザにとってかなり不安が取り除かれたと言えるでしょう。実は、この辺のことが格安スマホの抱える大きな課題でした。今回の「gooのスマホ」は、この課題を見事にクリアしたことになります。いままでは、ややマニアックな中国製格安スマホをそのまま輸入してきて、アフターサービスなしの売りっぱなし状態でした。しかも、品質にバラツキがあり、到底一般ユーザが手にして使う代物ではなかったわけです。
 さて、gooのスマホは、しっかりとマーケティングがされているようで、今までの不安材料を解消したスマホに仕上げてきました。まず、格安スマホの弱点ともいえる、電池(バッテリー)もちです。スマホで、もっとも電力を消費するもののひとつに、液晶ディスプレイがありますが、省電力タイプのものを採用しています。電池を長持ちさせるのにディスプレイを切っておかなくてはならないというのもユーザにとっては不便な話です。バッテリー節約系アプリを利用して、電力消費をおさえるということは、一般ユーザには向かない作業ですし、あまり効果は期待できません。セキュリティ面からみても、むやみにアプリをインストールすることは、おすすめできませんね。スマホそのものが省電力仕様になってもらうしか根本的な電池もちの悪さを解消することができないわけです。また、g01(10,000円)でもバッテリーも強化がされていて、1850mAhの容量がありますから、動画再生などをしなければ、余裕で1日はもちでそうです。いままでのものが、1400mAh前後のものしかなく、これですと、普通に使うと12時間も持ちません。それは、ディスプレイに消費電力を使うからです。
 gooのスマホは、スマホに詳しくない人でも気軽に始められるものとして注目されるだけの総合力を兼ね備えた端末と言えると思っています。ただ、gooのスマホを購入する際には、OCNモバイルONEへの新規加入が必要になりますので、既存の格安ユーザにとっては、OCNモバイルONEに乗り換える必要がでてきます。筆者の場合は、すでにOCNモバイルONEユーザなので、gooのスマホが単独で購入できるような待遇を要望したいですね。