2019年2月4日月曜日

エントリークラスからミドルクラスの格安スマホの選び方について(1万円台と2万円以上の比較)

 年末から今年1月にわたりSIMフリーミドルクラスのgooのスマホ g08(Wiko View)とMoto G5s Plusを導入しました。それまではエントリークラスの格安スマホを使っていたので、その比較をすることで格安スマホ選びの参考になれば幸いという趣旨の投稿になります。
 スマートフォンの性能は、SoCで決まりますので自分にとって必要な性能を備えたSoCを搭載した端末を選ぶことが大切になります。よく入門機とも言われているエントリー(ローエンド)クラスのものは、通話などの基本性能については問題ないですが、重いゲームなどでは性能不足で快適に動作することができないということになります。
Moto G6 Plusは、SoCにSnapdragon 630(ミドルクラス)を採用した端末です。筆者は型落ちのSnapdragon 625を採用したMoto G5 Plusの限定販売されたRAM 3GB版(通常はRAM 4GB)のものを導入しました。筆者の使い方ですと、RAM 4GBは必要ないというか価格が思いのほか安かったということで導入したわけです。
 ここでSIMフリーのエントリークラスの端末と比べてみるとSoCの性能は別として、手にすれば誰でもわかることですが、本体に大きな差があります。エントリークラスの端末は、背面カバーが樹脂製で耐久性に乏しいチープなつくりになっていますが、2~3万円台のSIMフリースマホですとメタルボディーなど耐久性がある程度担保されたつくりになっています。国産メーカーのSIMフリースマホのような防水・防じん仕様ではありませんが、その分ワンランク上のSoCやRAM・ROMを搭載していて、DSDS対応だったりします。DSDS対応については、海外製のSIMフリー端末は発展途上国向けの製品ですので、海外でのニーズをくんだ仕様になっています。
 スマートフォン本体が樹脂製で耐久性に乏しいSIMフリー端末は、3万円台のものでもそうでしたが、最近になって改善されてメタルやガラス製のものが3万円台後半からでてきて、それらが実売2万円台になっているというのが実際のようです。エントリークラスの樹脂製ボディーのSIMフリー端末というのは、空港や機内販売している携帯電話のような現地で数日使うだけのものとさほど変わらないクオリティーではないかと思ってしまいます。こうしたチープな端末をメインやサブで普段使いするというのは、メタルボディーのSIMフリー端末を手にすると考えられなくなります。今日も使えてラッキーぐらいのものでしかないと言っていいかもしれません。カバーなどで本体を保護することも出来ますが、本体に細かい疵がつかないというぐらいのものかもしれません。
 



 こちらは、価格改定で、22,800円になったSoCがSnapdragon 625のREI 2 Dualです。しかも、2/4 12:00まで、FREETELサイトでは週末タイムセールを実施中です。OCNとの同時契約で本体価格が4,980円になっています。背面は、耐久性のある3D曲面ガラスです。
 SoCについては、クアルコム社のSnapdragonシリーズで考えると、ミドルレンジのエントリー寄りのSnapdragon 430(端末g08)ですとストレスを感じるほどでないですが、ややもっさりしているところがあります。筆者は、このブログの投稿ページをChromeで読み込みますが、Snapdragon 617(端末VAIO Phone A)でも少し時間がかかるので、Snapdragon 625を搭載した端末を検討していたわけです。2018年の年末に限定販売されたRAM 3GBのMoto G5s Plusが未開封でも1万円台前半で中古市場にでていたものを導入しました。これは、数世代前のSoCになるSnapdragon 800を搭載したnexus 5を使っていていて、同等の性能は必要だと感じていたことによります。
 次に格安スマホのカメラ性能ですが、大手国産メーカーの端末と海外メーカーでの画質の差があります。これは大手国内メーカーは、光学系メーカーを以前に吸収しており独自の映像エンジンを採用しているケースが多いからです。これはソニー製のパーツを使っているとかは基本的には関係ありません。画質を比べれば、ちらつきの多いクオリティーの低い画像であることは一目瞭然で、光学系に精通した目の出来た人たちが評価しているわけではないので見落とされているところです。端末によってはトイカメラ並みの調整不足の画質のものが多いのが現状かと思います。
 海外メーカー製格安スマホのカメラ性能に期待していないユーザーがほとんどかと思いますが、これは国産スマホを使うことで解決できるかと思います。数年前の格安スマホのアウトカメラで800万画素の画質はほとんど実用に値しないレベルでした。現在では、1300万画素前後にスペックがあがっていますが、1万円台のものですと質感がつぶれたりザラつきのあるノイズの多い画質になります。これはコストダウン版だからということではなくて、技術力がなくて格安スマホしかつくれないというところもあります。中国製のコンデジとか一眼などを誰もみたこともないですし、あっても買う人がいませんね。
 次にコストダウンされやすいディスプレイですが、シャープのIGZOディスプレイをみれば画質の差がよくわかります。メディアのレビューで海外製の特に1万円台のディスプレイが綺麗だとか口走っている人たちには閉口するしかないです。工場で検品作業をしている人たちがみれば、どの程度のディスプレイなのかすぐに見分けがつきます。また、スマートフォンで消費電力の割合が高いディスプレイは省電力設計でないとバッテリー持ちに影響しますので、そうしたテクノロジーが投入されたものを優先させて選ばないといけないのですが、メディアにおいてもディスプレイの消費電力を測定しているところはありません。こうした情報不足の中で端末を選ばないといけないというのも消費者センターに連絡したくなるところですが、売り手側の情報提供しかないのが現状です。スマホはディスプレイを見て操作しますので、きれいでないとストレスになりますし、見ためでも格差がつくところです。また、きれいな画像表示と動画再生ができるかできないかでユーザーにとって大きくベネフィットに差がつくところかと思います。
 ほかで気をつけたいのが格安スマホの値崩れです。ここにもあげたREI 2 Dualの価格改定のように割と価格改定をすることがあります。製品サイクルが早いこともあって、在庫処分の際にはかなり安くなります。また、格安SIMの端末セットでも安くなっています。数年前ですとスペック不足で使えない端末というものがありましたが、そういうスペックの端末が減ってきているので処分品でもそこそこ使えるものがほとんどになってきています。