2017年8月18日金曜日

Wi-Fiの2.4GHzと5GHzとの差は?SIMフリータブレット編

 Wi-Fiというのは無線LANの規格のことで、2.4GHz(帯域)が主流でしたが、5GHzのものが新しく登場しています。2.4GHzはさまざまなもので使われていますので、電波干渉を受けやすいという欠点があります。新しい5GHzは、電波干渉が少なく2.4GHzよりも高速な通信ができますが、逆に壁や床などの障害物には弱く通信距離が短くなるという欠点を持っています。旧製品のものは、2.4GHzで比較的新しい製品では5GHzも使えるようですが、2.4GHzのみの製品と比べると価格が高くなります。規格の表示は、802.11b/g/nが2.4GHz。802.11a/n/acが5GHzとなっています。
 さて、今回はWi-Fiテザリングさせていた某メーカーのタブレットのテザリング時には2.4GHzにしかならないようなので、それ以前に使っていたDell Venue8というSIMフリー8インチタブレットを再び使うことにしました。Venue8は、Wi-Fiテザリング時に、2.4GHzと5GHzの切り換えが手動でどちらかを選ぶ仕様になっています。
Dell Venue8のテザリングでは、2.4GHzと5GHzの選択が可能
筆者は、格安スマホと言われるエントリークラスのものをよく使っていますが、それだとWi-Fiは、2.4GHzのみのものがほとんどだと思います。ミドルレンジクラスになるとWi-Fiで、5GHzが使えるものできてきます。スペックでもわかるように、5GHzのほうが高速通信が可能ですが、筆者の体感からいうと、5GHzのほうが安定していることを、低速通信(200Kbps)で体感することができます。特に動画再生で、その差を体感できますが、機種による性能の違いもあるかと思います。この機種により性能が異なることを機種依存と言うようです。確かに同じようなスペックでも、実際に使われている電子パーツの違いから、同じ電波環境でも通信のクオリティーに差がでることがあるかと思います。何が言いたいかというと、いままでの経験からスペックでは同じWi-Fi仕様でも、機種によっては動作速度も含めて差があるということです。ここはなかなか判断できないというか、実際に体感速度を比較検証してみないとわからないと思います。スマホやタブレットのSoCのベンチマークが同じぐらいのスコアでも通信面で劣っていると体感でも差がでるということは気にとめておく必要がありそうです。また、Wi-Fiルーターにおいても同じことが言えるかと思います。
 今回は、筆者がモバイルルーター代わりにSIMフリータブレットを使っているで、そのWi-FIテザリングで5GHと2,4GHzを比較して、そのメリットを実際に確認しましたので、まとめてみました。