2024年9月21日土曜日

シニア向けスマホを検討した結果わかったこと。まとめ編。

  エントリースマホから、ステップアップして、使い込みができる機種として「シニア向けスマホ」について、調べてみるといろいろわかってくることがありました。

 「シニア向けスマホ」は、スペック的に、一時期的にですが、ローエンドSoCを採用して、ほとんど使い物にならないボッタクリ機種として批判をうけていましたが、Snapdragon480やDimenstiy700という救世主的なSoCの採用で、エントリークラス並みの性能になりました。しかし、割高感は続いています。価格対性能比からは、「シニア向けスマホ」は、まったくダメということには変わりありません。まず、機種別にみていきましょう。

・大手3キャリア対応バンドのシニア向けスマホ「かんたんスマホ3」(Y!mobile A205KC)

 「かんたんスマホ3」は、個人向けスマホ製品から撤退を表明した京セラ製のものですが、大手3キャリア対応は、なにかと使い勝手のよい端末です。契約した回線が使いものにならないときに、気軽に他社回線に乗り換えができるメリットは大きいです。キャリアメールを使えないことで、物理ボタンの[メール]が使えなくなるというレビューがあったのが気になります。

  スペックをみると、ディスプレイ6.1インチで、必要最低限度のSoC Dimenstiy700 を採用。バッテリーは、シニア向けスマホとしては最強の4500mAhです。RAM 4GB、ROM 64GBで、1世代前の仕様です。エントリークラスでも、ROM 128GBの機種もでてきているので、microSDカードを使いたくないユーザー層からは、「シニア向けスマホ」は選択肢に入りづらいです。

・あんしんスマホ(ドコモ、KY-51B)

 2022年2月に発売され、すでに生産終了し、オンライン販売も終了している機種です。京セラ製端末です。

 スペック的には、6.1インチディスプレイで、一昔前のエントリークラスぐらいですが、2年前に発売された機種ですので、当然といえば当然ですね。SoCは、Snapdragon480で、バッテリー容量4500mAhなので、バッテリー持ちはいいのかなという印象。ドコモ回線を利用することにメリットを感じることができるユーザー層には、大きい存在の機種といえます。アウトカメラは、約4800万画素で、シニア向け機種の中では、断トツです。

 ドコモには、「らくらくスマートフォン」(ドコモ、F-52B)がありますが、5インチディスプレイなので、シニア向けで、ディスプレイが5インチとかは、表示が小さすぎてWeb閲覧には向きませんし、個人的には、6.5インチ以上のディスプレイを持つ格安スマホを使った方がユーザーには優しいと思います。携帯性を重視し、使い方も音声通話やメールしか使わないので、シンプルなホーム画面でもいいとしても、スペックそのものがエントリークラスなので、競合製品との比較でもメリットは、ほとんどないです。割高感が強い。バッテリー容量にしても、3400mAhなので、待ち受けメインの使い方ですかね。とにかく、製品コンセプトが古く時代に対応しきれていないというのは、シニア向けだからということで、通用するわけもなくスペック面では、取り残されいるガラパゴス状態です。

・BASIO active2(au、2024年4月発売)

 約5.7インチディスプレイです。SoCに数年前のミッドレンジクラスであるSnapdragon 695 5Gを採用した実力派?しかし、RAM 4GB、ROM 64GBという仕様なので、Snapdragon695の恩恵は限定的です。バッテリー容量は、4000mAh。アウトカメラは、約5038万画素です。端末はシャープ製です。

 [JAPAN MADE]仕様の京セラ製の端末を中心にみていましたが、個人向けスマホの開発からは撤退を表明しているので、あえて今選ぶメリットは、ほとんどないかと思われます。

 個人的には、大手3社の周波数に対応した「かんたんスマホ3」を検討していましたが、ROM 64GBのデメリットを考えると、普通のAndroid端末を選ぶ方が得策だという結論になっています。

 ここであげたコスパのよい海外メーカー製のエントリークラスのスマホについて、個人的には、2年使用想定です。耐久性について評判のある機種は、ほとんどないですし、使われている電子パーツ品質を考えても、それ以上の使用は、ソフトウェアアップーデートの期限も含めあわせ考えるとよい選択とは思えないところがあります。