2017年4月22日土曜日

Snapdragon 410 MSM8916 搭載のSIMフリースマホについて

 スマホの通信機能からカメラまで、SoCでスマホの基本性能が決まってきます。クアルコム社のSnapdragon 410 1.2GHzクアッドコア(CPUコアが4つあるもの)は、数年前に発表されたものでミドルレンジクラスという位置づけでした。国内向けスマホには、このSoCを採用している機種が多くあります。最近になって、このSoCを搭載したSIMフリースマホをよく使うようになり、使用感からみて、食品でいうところの賞味期限ギリギリなのかもしれないと思い、いまのうちにブログにアップしておこうと思いました。
 まずは、富士通のSIMフリースマホ arrows M02です。画像をみていただければわかるとおり導入してから、ほとんど使っていない状態です。動作は、ホームアプリのせいか、もっさりしているところがあります。防水・防じん対応で、おサイフケータイはありますが、ワンセグはありません。
SIMフリースマホ 富士通 arrows M02
arrpws M02を導入した理由は、防水・防じん対応で、おサイフケータイも使えるので、日常使い用として、主に音声通話に使えるということで導入しました。中古市場の未使用品でも2万円以下で導入できます。arrows M02の後継機 arrows M03でも、同じSoCを採用したので、筆者としては他の端末でできることはして、音声通話がしっかりでればいいという考えで、これにしました。、ちなみに後継機のarrows M03では、ワンセグが追加され、カメラ性能があがり、Wi-Fiで5GHzが使えるようになっています。Wi-Fiで5GHzが使えるのは、ケースによっては優位性があるかと筆者には思えます。どちらにしても、指紋認証センサーはないので、ユーザーによっては考えてしまうところがあるかと思います。ちなみに、ドコモ回線もau回線も利用できるマルチキャリア対応です。
 実際に使ってみると、日常使いのスマホとして過不足なく、これ1台で済むと思います。しかし、先にもあげたようにホームアプリのせいなのか、動作はキビキビとしてないところがあって、ダイヤルしてから終話ボタン表示までがもっさりしていて、先日は終話ボタンが表示されず電話をき切るのに手間どりました。(その時はあわててしまい機内モードにすれば良かったのですが電源を切りました)たまたまだと思いますが、ボタン操作のガラげーに慣れていると、タッチパネル操作のスマホは頼りなくみてしまいます。
SIMフリーZenFone2 Laser ZE500KL

 次に最近になって使っているZenFone2 LaserもSoCがSnapdragon 410です。2015年8月に導入したものです。人気があるポケモンGOのARモードが、ジャイロセンサーを搭載していないということで使えないので、ポケモンGOをプレイしたいユーザーには見向きもされない機種になりましたが、使ってみると余裕はありませんが、役に立つASUS独自のアプリもあるので、意外に使えるといった印象です。しかし、ジャイロセンサーがないので、カーナビとしては使いにくいというか、向いていないと思います。
 アップデートで、Android 6.0にすることができ、アップデートすることで一応マルチキャリア対応となります。筆者は、au LTEでのデータ通信だけしか確認がとれていませんが、au VoLTEにも対応しているということです。

 最後は、MCJ(マウスコンピューター)のWindows 10 Mobiile(以下Win 10 Mobileと略す)搭載モデル MADOSMA Q501です。はじめは、Win 8.1 Mobileだったと思いますが、4,5年ぶりのWindows Phoneということよりも、ここ最近の中古市場で1万円前後になった頃に、Win 10 Mobile端末で、SoCがsanapdragon 210 1.1 GHz クアッドコアのものを使ってみたのですが、非力すぎでバッテリー持ちが良くなく日常使いにも無理だったので、Snapdragon 410搭載のQ501を導入しました。RAM 1GB、ROM 8GBのスペックには厳しいものがありますが、そもそもアプリが豊富にあるというわけでもないですし、スマホでバッテリー持ちが良くないというのは致命的です。

Windows 10 Mobile SIMフリースマホ MJC MADOSMA Q501

 さて、Q501ですが、Snapdragon 410はそもそも低消費電力で優れているということですが、ざっくりとみてみると、やはり、この3機種の中では、arrows M02がもっともバッテリー持ちがいいです。ZenFone2 Laserと同じくらいといえば誤解がないように思えます。使い方にもよりもますが、待ち受けメインで、ちょいちょい使うぐらいなら1日は持ちます。しかし、Win 10 Mobileなので用途では、iPhoneやAndroid端末と比べ広くはないといえます。ここでは割愛しますが、格安SIMのアプリもOCNモバイルONEやIIJmioぐらいで他はない状況です。IP電話アプリもないので、いまどきこれでは一般受けもしないだろうと思えます。
 さて、いままでみたきた中で、富士通のarrows M02は一般にも知名度がありますが、ASUSやMCJとなるとあまり知られていないところだと思います。それぞれの製品をみると、ボディーの仕上げなどは格段の差があります。通信機能からみても、ドコモの検証試験をパスしてきた富士通のarrows M02には信頼が持てます。そうすると、日常の連絡ツールとしてはどうなのかというところで、他のものはサブ機であったり、ゲーム用あたりのニーズをコストをかえずに満たせる端末ということではないかと思います。筆者も、2015年8月時点では、ほかに選択肢もなく格安スマホに抵抗もあったのですが、ASUSのタブレットを使っていたこともあったので、ZenFone2 Laserを試してみたところ使えないほどではないと思いましたが、カメラ性能とか細かいところをみていくと、気軽に使うデータ通信用端末といったところではないかと思えます。そう思ってしまうのも、Snapdragon 410もそろそろ賞味期限が近いと感じてしまう性能からだとは思います。